- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906828357
作品紹介・あらすじ
季節がめぐるたびに必ず私たちの身近にあって心を癒してくれる花々たち。花の名前には1つ1つに歴史があり、物語があり、言い伝えがあり、「シンボル」となるキーワードがあります。聖樹研究家の著者、杉原梨江子氏は、そうした花の「シンボル」の元となった神話や伝説をたどり、丹念に拾い集め、長年、取り組んで、ようやく本書が生まれました。約220種の花を収録しています。
大切な人に花を贈る時は、愛や吉祥、繁盛を表すシンボルの花から選び、不幸を呼ぶシンボルを持つ花は避ける、吉祥の意を持つ花がデザイン化された洋服や小物を身に着けることでさらに吉を呼ぶ――私たちは花の持つ力を取り込み、私たちの運をさらに大きくすることも可能です。私たちの暮らしを、人生を豊かにしてくれるヒントがいっぱいの本です。
たとえば▼開業や開店祝いには――繁栄を表すギンバイカの花を▼縁起の良いおめでたい花を身近におきたい――キキョウ。漢字「桔梗」は、更に吉をよぶ意味がある▼厄災を遠ざけたい時、嫌いな人を遠ざけたい時――セージを贈ると効果を発揮する▼贈り物には避けたい――スノードロップ。相手の不幸を望んでしまう、など古くから伝わるエピソードが満載です。花が語りかける物語に知的好奇心が満たされるはず。
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
花にどんなシンボルが割り振られ、どのような逸話があるかを簡潔に事典としてまとめたもの。
50音順に和名、漢字表記も併記。
シンボル(象徴)としての花は、その姿や生態から人間が見出した生と死のイメージだけでなく、コミュニケーションツールとして意味を持たせた花言葉についても言及。
海野弘『ヨーロッパの図像 花の美術と物語』( https://booklog.jp/item/1/4756249086 )にも紹介されていた、19世紀の小さな花言葉絵本。擬人化(妖精?)された花々の挿絵も改めて参照したい。
また、自然療法という項目があり、ハーブとして昔から使われているものはその効能についても紹介。
表紙の鮮やかな色鉛筆画の花々が鮮やかで目を惹く。詳細をみるコメント0件をすべて表示