よろず屋退魔士の返済計画 1 100億の契約書 (オーバーラップ文庫)

著者 :
  • オーバーラップ
2.77
  • (0)
  • (3)
  • (5)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 55
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906866144

作品紹介・あらすじ

「おめでとう、わたしの一生をかけて、オマエを使い尽くしてあげよう」退魔の名門「神堂家」から破門され、かつて住んだ家に戻った追儺狗朗を待っていたのは幼馴染の九十九みぎりと100億円という莫大な借金だった。破門された身のため、退魔士として依頼を受けることができない狗朗だったが、みぎりの発案により「死者専門の何でも屋」を開業することに。しかし舞い込む依頼は死者のしょうもない心残りなど、どれもひとクセあるものばかり。更には神堂家からも後輩にあたる退魔士、葛が追いかけてきて!?退魔士の少年と暴君少女が始める借金返済コメディ、開幕。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんか盛り上がらなんだわ。
    人物がいまいちなんやろな。

  • なんという普通さ…新レーベル立ち上げの頭数合わせ、失礼ながらそう感じてしまう。
    でも読みやすさはとても良いので作者さんは好きな事を書けばいいと思います。

  • 借金と魂魄契約を元にヒロインに縛られる主人公なお話。まぁしぶしぶというよりは諦観の方が強い気がしないでもないけど。辛辣な口ぶりもありながらも何だかんだでみぎりは一途で可愛らしいヒロインだと思うのは自分だけですかね。話のテンポもよく幽霊専門の“何でも屋”に相応しくちょっとしたトラブルから悪霊相手までいろんな展開がありそうで楽しめそうです。

  • 父の借金を肩代わりするハメになった主人公が,貸し主であるヒロインみぎりと幽霊相手に奮闘する話.とにかくみぎりの暴風雨のようなキャラのせいで,物語全体がハイテンション.というか主人公以外のキャラが強過ぎて,主人公マジ空気.
    ストーリーは,主人公達にうますぎる展開でさくさく進んでいく.“○○なことをさせたいから××なストーリーを用意した”といった印象.キャラ勝負型のラノベとしては成功しているんだろうけど.

  • 父親の借金のカタに売られた主人公の狗郎(くろう) が、債権者である幼馴染のみぎりに振り回されながら借金返済を目指すドタバタコメディ。
    「退魔士」という単語から想像できるように、テーマとなっているのは陰陽道を土台とした幽霊や妖怪との交流。
    彼らの現世での未練を解決し成仏へと導いていく。

    今回扱われた事件は3つ。
    残された彼氏が心配な女子大生、お互いの最終話が被ってしまい書き直しを望む二人の漫画家、真名を探している怨霊。
    それぞれの未練を解決していきます。
    前二つは終始軽いノリのコメディで気楽に読め、一転、ラストの話ではシリアスに読ませる。
    この切り替えは見事だったな。特にみぎりのキャラクター。
    無茶苦茶な言動を繰り返し正直若干引いてしまっていたけど、
    その後の御形との会話で主導権をとる様や、

    「ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな!!!生きてなにが悪い!生まれてなにが悪い!!たとえ泥の中で生まれようが、生まれた以上はこっちのモンだ!!自分の命だ!オマエの命だ!」

    このセリフなどには危うく惚れかけた。危なかった。


    全体的によくまとまっており、文章も上手いなと感じられたな。
    構成もしっかりしており、専門学校のようなところでラノベの書き方をきっちり習った人が書いたような印象。
    読みやすいって大事。


    ただ・・・面白いか面白くないかでいったら、面白くなかった。


    なんだろう。
    好みと言ってしまえばそれまでなんだけど、全体を通してどこを読めばいいのか、何が書きたかったのかがいまいち伝わってこなかった。
    特に前半ね・・・。
    最初の女子大生幽霊の話は「これ面白いでしょ?」というネタをできるだけ詰め込んでみましたという感じで、逆にまとまりがなくなってしまい置いてけぼりをくらってしまった。
    漫画家の話も最後の部分が書きたかったのかなというのはわかるんだけど、オマージュが露骨すぎて引いてしまう。
    こういうわかりやすさが求められているのかもしれないけど。。。

    キャラクターもいまいち。
    主人公は終始流されているだけでまったく魅力がなく、メインヒロインのみぎりは最終話で株はあげたもののどうしても序盤の低評価が拭えない。
    もう一人のヒロインである葛は主人公のことが好きなんだけど素直になれずきつく当たってしまう貧乳僕っ子。
    「お前らこういうキャラ好きなんだろ?」と言われてるようで。なんだかなー。

    コメディパートの会話も勢い重視で中身がなく面白みもない。
    最後のシリアスパートはよかっただけに、最初からその方向でやっていった方がよかったんじゃないか。
    全体を通してみるとやはり面白くないと言わざるをえない。


    ・・・とはいえ、以上の感想は曲がりなりにもラノベを10年以上1000冊以上読んでいる者としての感想である。
    読みやすく分かりやすい作品であるだけに、ターゲットをラノベにあまり触れたことのない初心者としているならむしろ適切な作品と言ってもいいかもしれないね。
    そうした層に読んでもらえるかどうかは営業の腕次第。
    作者としてはいい仕事をしたのでしょう。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

2008年、集英社にてデビュー。これまでの刊行作に『よろず屋退魔士の返済計画』(オーバーラップ文庫)、『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』(HJ文庫)など。『PSYREN -サイレン-』『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(ともに集英社)。『ブレイブリーデフォルト プレイングブレージュ』(スクウェア・エニックス)等のノベライズも手がける。

「2016年 『プラアクト斬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

SOWの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×