移民 難民 ドイツ・ヨーロッパの現実2011-2019 世界一安全で親切な国日本がEUの轍を踏まないために

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907461232

感想・レビュー・書評

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  • ヨーロッパ、特にドイツで起こっている事象を垣間見ることができる書籍。ドイツでは大量の移民、難民を受け入れた。人道的には賞賛するべきものだが、その結果犯罪率向上や宗教的な対立なども起こっている。一度受け入れた人々は、その地に暮らし続ける。社会福祉にかかる費用も馬鹿にならない。
    とはいえ、自国で暮らしたいが、それができない人々がいて、放っておくこともできない。
    日本の人口減少は進む中、日本が移民を受け入れる日がやってくるだろう。労働人口が増えることは良いことかもしれない。しかし、ヨーロッパで起こっている現実を見極め、日本ならではの対応を考えて整備していかないといけない。
    政治の問題だが、他人事ではなく私たち自身が考えないといけない問題でもある。

  •  「まえがき」で既にイデオロギー強め(=隣の国が嫌い)な本だと伝わる。
     ライターなら誰でも書けそうに思える内容だが、ファン向けに「この著者が」書くことに意味がある本なのだろう。
     「労働市場」または「移民・難民」または「日本社会の将来」をテーマにした本としては、普通に言及し落としてる箇所や事実に反する箇所が多々あるので大減点。

  • とても興味深い内容だった。

  • ドイツに長年在住する著者ならではの、現場で感じられる移民問題を知ることができました。

    過去の歴史から、移民問題に対して本音を言うことができないドイツの事情がよく分かりました。

  • ”我々はその(ヨーロッパ諸国の)過ちを繰り返さないためにも、最初から「郷に入れば郷に従え」を堂々と伝えるべきだ。人数の制限は、のちの自然増加を見越して少なめにおいた方が良い。別に、外国人を好きになる必要はない。遠慮する必要も、仲間になる必要もない。まずは、労働条件を整え、あとは私たちが昔から互いにそうしてきたように、隣人として付かず離れず、粛々と接すればよいだろう。”

    現実的な提案だと思う。
    個人的には、好き、とか、仲間、にならなくても互いが尊重しあえる関係性を築けたら良いと思うが理想論だろうか。

    2012年頃から世界の政治情勢を追う仕事をしていたのでこれらの事件のアウトラインは知っていたが、現地の空気感や文脈について、一つの見方を得た。

  • わかりやすい。ただトピックごとの解説が浅いように感じる。広く浅くドイツの移民問題について学びたい方にはおすすめ。

  • ドイツに長年暮らしながら、ヨーロッパどっぷりでなく、むしろ異邦人としての冷めた視点からヨーロッパの現状に鋭く切り込む著者が、現地の難民状況をレポートする。

    人権先進国を自負するドイツの支離滅裂な混乱ぶりがひどいが、著者が指摘するように今後否応なしに移民が増えていく我が国の他山の石としなければならない。

  • 難民問題を終わらせないことで得をする人間が資本家層にいることで泥沼化していることがわかった。

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著者プロフィール

作家、ドイツ・ライプツィヒ在住。日本大学芸術学部卒業後、渡独。1985年、シュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。2016年、『ドイツの脱原発がよくわかる本』で第36回エネルギーフォーラム賞・普及啓発賞受、2018年に『復興の日本人論 誰も書かなかった福島』が第38回の同賞特別賞を受賞。近著に『メルケル 仮面の裏側』(PHP新書)、『無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ』(ワック)などがある。

「2022年 『左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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