庶民の日本史 ねずさんが描く「よろこびあふれる楽しい国」の人々の物語
- グッドブックス (2021年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907461317
作品紹介・あらすじ
日本最古の歴史書にして、
紫式部をはじめ多くの日本人に愛されてきた『日本書紀』。
ここに書かれたこの国の理想は、「よろこびあふれる楽しい国」。
そう読み解くのは歴史家で人気ブロガー「ねずさん」こと、小名木善行氏。
そんな日本で庶民はどんな暮らしをしてきたのか──
有史以前から江戸幕末まで、
歴史の本当の主役、庶民のいきいきとした暮らしぶりに迫ります。
感想・レビュー・書評
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よろこびあふれる楽しい国、豈国、ヤマト。
海洋民族、稲作、武器を持たない縄文時代、豊かな衣装の縄文。
民の竈、米の備蓄制度、律令の刑法がない、分け隔てない直会、神社ネットワークで三日で全国に伝わる、女性の教養の高さ、皇居への勤労奉仕、新田の開墾から生まれた武士、田植えは神事、猿楽、お能は武士、弾正忠としての信長、タイで王となった山田長政、フルカラーの浮世絵、日本の識字率、商人だった梅岩がひらいた学問、豊かだった農民、露天の無人現金輸送取り扱い所。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史の本なんて高校生の日本史の教科書以来だったが、こんなに面白いならもっとまじめに勉強したのになあと思う。
たぶん教科書は貴族だ将軍だと、自分の肌感覚と遠い人の話ばかり書き連ねていたからかなあと本書を読んで思った。
本書のように私と同じ一般人の生活を知れると、歴史の流れも身近な話になる。
特に稲作伝来論否定が良い。
なぜに稲作は中国から伝えられたのだと、私たちは教えられたのか。
ほかの歴史書も読んで、色々と比較したくなった。 -
そういう見方もあるのかー
と、面白く読んだ -
著者の考える日本の庶民の歴史。そんな一面もあると思うけど…ほんとにそうなのかなぁ.そんなに穏やかに考えていたのかなあ、とあまりにユートピアな感じなので少し意地悪な気持ちになりました。
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小学校の歴史教育が日本の子どもたちをダメにしています。
先生方に必読の書です。