大人は判ってくれない (シナリオブック)

  • 土曜社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (82ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907511777

感想・レビュー・書評

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  • ヌーヴェル・ヴァーグを代表する監督の一人であるフランソワ・トリュフォーの長編デビュー作である『大人はわかってくれない』のシナリオ。
    日本でトリュフォーの解説と言えばこの人である山田宏一、またSSWで映画音楽の作曲も手掛けている世武裕子も解説を寄せている。

    フランスの映画シナリオのフォーマットがどのようなものなのか自分はわからない。
    なので本著が元のシナリオをそのまんま翻訳したものなのか、それとも日本の映画シナリオのフォーマットに置き換えたものなのかは判断出来ない。
    だがそれはわからないにしても本著はとてもよく出来ていた。
    『大人はわかってくれない』の瑞々しさ、心に残っているシーンが頭に思い浮かんできた。映画を改めて見直したいという気持ちにさせてくれる。
    またシナリオと映画を見比べてトリュフォーの演出を考えるのも楽しいだろう。

    シナリオはただでさえ読む機会が限られてくる。日本映画であれば月刊シナリオや年鑑代表シナリオ、また名脚本家の著作や稀に映画のパンフレットに記載されている程度だろう。
    それが洋画となると外国語が出来ないと読む機会はほとんどない。
    そんな中で土曜社のこのシナリオブックは洋画の名作のシナリオを読む機会を与えてくれた。
    本著はシリーズということで、今後また名作のシナリオが読めるかもしれない。
    今後の展開に期待したい。本当に値段上がっても良いのでお願いします!

  • トリュフォーといえばやはり山田宏一で、氏によるシナリオ訳とエッセイが読めて、さらに劇中音楽から見た『大人は判ってくれない』のコラムと舞台となったパリの名所紹介が手軽に読める最高の本。「名作映画のシナリオブックシリーズ第1弾」と帯にあることから、第2弾にどんな作品が選ばれ発売されるかが楽しみで(日曜日が)待ち遠しい!

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著者プロフィール

フランソワ・トリュフォー(François Truffaut)
1932年、パリに生まれる。1984年、ガンのため死去。映画評論家を経て映画監督に。映画作品に『大人は判ってくれない』『突然炎のごとく』『恋のエチュード』『終電車』『隣の女』『日曜日が待ち遠しい!』など。著作に『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』『子供たちの時間』『ある映画の物語』など。

「2020年 『文庫 ある映画の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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