春と修羅

著者 :
  • torch press
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907562151

作品紹介・あらすじ

宮沢賢治の名作「春と修羅・序」に、イラストレーターである塩川いづみがドローイングを添えた詩画集。塩川が尊敬してやまな
い宮沢賢治、その世界観が詰まった詩「春と修羅・序」を、独自の解釈で絵に落とし込み、森羅万象のめくるめく世界を数多くのドローイングで表現しています。何かを予感させる抽象的なイメージ、不思議な生き物、そして絵を通して浮かび上がる物語は、イラストレーターであり、数多くの仕事を手がける塩川の新境地となります。
シンプルな装丁ながら、鉛筆の線のタッチを生かすためにメタルブルーのインクを使用。小さな詩画集に、宇宙そして私たちの不思議を閉じ込めた新たな物語が生まれました。

感想・レビュー・書評

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  • 紙が余白がイラストが文字が気持ちいい。
    どうして賢治の言葉はこんなに美しく感じるんだろう……
    何を言っているのかは全然わからないんだけど気持ちいい(笑)
    どうしても手もとに欲しくて取り寄せた。何回も繰り返し読む宝物になりそう。

  • 奔放なようで精緻に編み上げられた詩と、自由なイラスト。
    宮沢賢治の世界が新たな意匠をまとった。
    一読しただけでは、その深淵なる世界を味わい尽くせまい。
    これから何度もページを捲り、楽しみたい。

  • 絵が可愛いので寝る前に読んでしまう。大人の絵本。

  • 「宮沢賢治の制作した口語詩。心象スケッチ集。
    賢治の生前に唯一刊行された詩集として知られる。
    宗教性と宇宙的感覚とが交響する世界を、独創的な語法でうたう。
    賢治は自分を修羅として感じている。
    修羅はインドの仏教文化の中でアスラと呼ばれ、
    仏教の神と戦って地下世界へ追いやられた堕天使としてイメージされている。
    賢治が捕らえていた修羅の姿とは、煩悩にさいなまれている姿である―。

    妹トシの臨終『永訣の朝』一連が最も有名。
    詩人草野心平に日本詩壇の天才と言わしめた詩集」

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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