具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

著者 :
  • dZERO
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  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907623104

感想・レビュー・書評

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  • 具体レベルだけしか見えていない人生は、息苦しいと思いました。
    常に本質を見逃さず、何の為の具体行動なのか意識するのとしないのとでは、大きな差があって、全部自分の身となり軸となっていくと思いました。

    自分の抽象化レベルを上げる訓練を日々していきたいと思いました。

  • 福沢諭吉の「高尚な理は卑近の所にあり」という言葉を知れて良かった。(本文より抜粋:まずは徹底的に現実を観察し、実践の活動を通じて世の中の具体をつかみ、それを頭の中で抽象化して思考の世界に持ち込む。そこで過去の知識や経験をつなぎ合わせてさらに新しい知を生み出したのちに、それを再び実行可能なレベルにまで具体化する。これが人間の知とその実践の根本的なメカニズムということになると考えられる。)

  • わかりにくいことをわかりやすく、章立てて説明してくれています。この思考法をものにできれば、視野が広がり、世の中をもっと知ることができると思います。繰り返して読み、体得していきたいです。

  • オススメされて読んでみた。

    表紙の可愛さとパラパラとめくった時に見える4コマ漫画から、一見簡単そうな本に見えるかもしれないが、理解しながら読み進めるとそれなりの時間がかかった。

    組織の上流工程に携わる方にオススメしたい内容。

    ある人がめちゃくちゃ仕事が出来る理由や、上司から指摘された時にすぐ理解できなかったことや、チームメンバーと話が噛み合わなくてイライラした理由が本の中に書かれていて、それまで自分の頭の中でモヤっと浮かんでいたイメージが言語化されていた。

  • 要するに
    ①抽象化とは、あまたある具体的事象の構造や特徴、共通項を見出し
    パターン化して抽象概念として昇化させること。

    ②問題は、抽象化にはその度合いにおいて個人差がため
    ズレが生じる。(議論がかみ合わない)

    ③やっかいな点は、表層的な具体は誰にでも見えるが
    本質は見える人にしか見えない点。
    上から下は見えるが、下から上は見えない。(理解できない)

  • 「具体と抽象」というと、自分たちはすでに使いこなしている気になっているが、ある意味でこの思考を解きほぐしてくれる1冊。「何が具体で、何が抽象化は、相対的な位置関係によって決まる」(p.45)「具体の後追いとして抽出された「理論」や「法則」が、いつの間にか固定観念になってしまう」(p.97)「抽象度の高い概念は、見える人にしか見えない」(p.111)「我々は他人をする一般化することには慣れているが、自分を一般化されることは嫌う傾向にあるらしい」(p.118)など、なるほどなあと思わされる文章が多い。

  • 抽象化と具体化を往復させて理解すると、理解のはばが広まる。

    他人と議論するとき、噛み合わない原因として、抽象レベルが違っていることが多々ある。
    そこの認識を合わせないと議論できない。

    抽象化することで、法則、パターン、関連性に落とし込み
    他のことに応用することが可能。

  • 他者と対話するのにすぐに役立つ、読んだ方がいいと思う本。

    自分が普段の生活や仕事のなかで、これは具体なのか?それとも抽象なのか?という概念を意識していなかったことに気づき、この本を読んで大きな学びとなった。

    場に応じて自在にコミュニケーションできるように、アウトプットは実践あるのみ。

  • 今までの自分の思考のやり方だったり、他の人と合わない考え方の部分が全部言語されたと思う。
    抽象化することで物事がシンプルになり、まとめられる。そして抽象化することで、全く別の分野にアナロジー(転用)可能になる。
    起業家は、抽象的なビジョンで人を惹きつけ、具体的なプランを立て行動していく。

  • このシンプルさで強力な内容

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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