菊地成孔の粋な夜電波 シーズン1-5 大震災と歌舞伎町篇

  • キノブックス
4.04
  • (8)
  • (8)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 133
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908059810

作品紹介・あらすじ

あなただけ今晩は。悲しみよ今日は。そして武器よさらば。人気ラジオ番組、待望の書籍化。「神回」多数収録!台本&トーク・ベストセレクション109篇。セットリスト併録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2017.12.15
    震災があってからどういう気持ちで番組を始めたのかということが、番組初期での放送内容を初めて読んで、よくわかった。
    radikoのタイムフリー機能が出来てから毎週聞いてます。良い音楽を聴くためと楽しいお喋りを聴くため。

  • 数年前テレビ無し生活をしていた時に聴いてたラジオ番組。
    歌舞伎町ロイホ客の人間観察が秀逸。

    『あなただけ今晩は。悲しみをこんにちは。そして武器よさらば。
    というわけで今週もやってまいりました「菊地成孔の粋な夜電波」不肖ワタクシ、ジャズミュージシャンの菊地成孔が地球上で唯一40年代のハードバップを聴きながら、並んでラーメンをしかも全部載せで喰わなければならないという、トロピカルでコロニアル、そしてジャパンクールな皆様の新時代のジャズの楽しみをご提案させていただくべく、ここ東京は力道山の死せる街赤坂、TBSラジオ第2スタジオからお送りさせていただきます。』

  • 菊地成孔がパーソナリティを務めた番組の傑作の書き起こし。
    ​​  こんな非常事態になると粋な夜電波が恋しい。本著は2011年4月の開始から2013年9月までの放送の選りすぐり。ラジオで話されたことが書き起こしされている。番組を象徴する冒頭の口上、コント、テキストリーディング、ロレックス、ファミレストークなど番組の骨格となる部分がいかに形成されていくか。その過程を知ることができて嬉しかった。(このラジオのお作法に乗っとるならフライ級なので各コーナーのルーツを知らなかっ)またこのラジオが好きな点は菊地さんの音楽の紹介がとても魅力的なところ。初期のこの時期はいわゆるジャズのクラシックが多く紹介されている。今はストリーミングですぐに聞けるので読んだ後に聞くと感動一塩。しかも巻末には全ての回のプレイリストが掲載されているのでプレイリスト組んで楽しむのもありかもしれない。本著で紹介されている音楽のうち一番聞きたくなったのはボサノバの巨匠アントニオ・カルロス・ジョビン。巻末でディレクターの戸波さんが書いている通りジョビンが暗闇から立ち上がった、その個人的復興は社会や自分自身が大変なときに読むと今が最悪だとしても人間どうにかなるかも。と押し付けがましくなく思える。メロディやリズムを含めて婉曲的表現である音楽だからこそ、もたらせる効果なのかなと思ったりした。音楽紹介でいえば伝説として永遠に語り継がれるだろうaikoの紹介は必読。これはググればネット上に書き起こしが見つかるので読んでみてほしい。ラジオの書き起こしは音で聞くのとは全く異なる体験だと思う。どういうトーンで、どういう文脈で、その空気まで伝わりきらないから。でもこうやってテキストに残しておくことで数%でも追体験できるのなら読まない理由はないだろう。
    ​​

  • 「あなただけ今晩は。悲しみよ今日は。そして武器よさらば。」
    名口上で始まる『菊地成孔の粋な夜電波』は、ワタシがこれまでに聴いたラジオ番組の中でダントツの一位。その書き起こしが書籍になったので、400ページ近い厚さを物ともせず、即買い。本書はシーズン1からシーズン5(2011年4月〜2013年9月)までの中からの選りすぐり。
    本業のジャズに留まらず、音楽全般に関する博覧強記ぶりはもうほとんど病的で、自作コントやテキスト・リーディングも秀逸。時々出てくるプロレス・ネタも玄人レベル。そして、自身が住まう新宿・歌舞伎町の夜中のロイホ話はどれもこれも抱腹絶倒モノ。鬼才、菊地成孔。最高。

  • 力道山さされたる街、赤坂から放送していたラジオのアーカイブです。紹介された曲を別途流しながら聴く贅沢。サブスクリプションの恩恵ですね。軽妙な語り口が紙面に踊るのは本当に愛に溢れています。

  • ついに12/29の放送で8年に渡る歴史が終わるTBSラジオの人気番組「菊地成孔の粋な夜電波」のトークと所々に挟められた寸劇?の台本等を集めた一冊。書籍で良いのは、セットリストがしっかり収められており、再生しながら本を読む楽しみがあるところだろう。

    2011年9月18日の放送で特集されたEarth Wind & Fireの「September」、まともに聞くのは数年ぶりだったが、久しぶりに聞いても本当に良かった。モーリス・ホワイトは偉大だ。

    後はチャーリー・パーカーとデューク・エリントンを聞きながら、ひたすら本書の饒舌すぎるトーク内容を読んでいるのも楽しい時間である。

  • ‪ジャズミュージシャン菊地成孔がフリースタイルのトーク、コント、音楽評論まで繰り広げるTBSのラジオ番組の台本&トークのベスト・セレクションを収録。特に好きな各回異なる前口上が読めるのは嬉しい。続編が待たれる。‬

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

ジャズ・ミュージシャン/文筆業。

「2016年 『ロバート・グラスパーをきっかけに考える、“今ジャズ”の構造分析と批評(への批評)とディスクガイド(仮』 で使われていた紹介文から引用しています。」

菊地成孔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×