地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908148248

作品紹介・あらすじ

著者累計18万部突破! 世界16カ国語翻訳
気鋭のデンマーク心理学者が提起する"反自己啓発の書"

挑発に次ぐ挑発のご馳走。企業のサラリーマンたちが声なき声をあげて抵抗するための破壊的マニフェストであり、キャリア開発のお題目で荒稼ぎしてきた業界への痛烈な批判。
――フィナンシャル・タイムズ紙

「もっと成功しろ」「もっと立派になれ」「もっと幸せになれ」「もっと生産的になれ」「自分自身を見つけろ」という現代の強烈なプレッシャーに対する爽快な反撃の書。骨折り損でしかない自己啓発に対して、ストア派思想を援用したスヴェン・ブリンクマン氏は、本人がそう意図したかどうかは別として、真に啓発的な著書を書いたのである。
――オリバー・バークマン(ガーディアン紙)

この最高に愉快で知的な本は、自己啓発カルトの愚かさを暴露するにとどまらず、自己啓発に代わる具体的で魅力的なオプションを提示することによって、哲学が私たちの人生を生きるためにどれだけ役に立ってきたかを思い起こさせてくれている。
――カール・セダーストローム(ストックホルムビジネススクール)

感想・レビュー・書評

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  • 事実を受け入れる能力によって人間の尊厳を手に入れると説く本。
    できるだけ多くの良い体験を追い求めることを目的としない。

  • 近年巷に流布している「ポジティブに生きよう!」「すぐに動こう!」という意識高い系の言説に辟易しているそこのあなた、ここにめちゃ良い本がありますよ♪
    世間の多数派とは逆張りの考え方を取り入れたい方に、とてもオススメの一冊!

  • 現代はVUCAの時代と言われている。ますます、変化が激しくなりその中で仕事や生活をすることが求められる。だからこそ、常に目標をもって、いろいろなことを学び続けることが大切と言われる。ポジティブに前向きに自分を奮い立たせて進んでいく。そのために自己啓発が進められる。そんな風潮に対するアンチテーゼをこの本は示してくれているようにみえる。でも実はこの本の真骨頂は、人生はこうしたら良くなると言ったような方程式があるわけではないことを教えてくれる点にある。ある時期は成長のために投資をすることがあってもいいし、またある時は地に足をつけて佇む時期があってもいい。もっともらしい理論や常識に疑いを持ち自分で考えることの大切さに気づくことができた。

  • 文章は軽妙でとても読みやすい。が、すらすらと読めすぎて、挙げられている例は具体的にどんなことを指しているのだろう…?と、確信を持てぬまま読み進めるところもあった。筆者はデンマークの方で(デンマークにも自分探しをする人がいるのか…)、ストア派の考え方がベースになっているとのこと。
    ポジティブ思考も行き過ぎはダメ、何にでもYESと言いすぎてはダメ、時には批判的にもなり、バランスよく、自分の頭で考えて行動しよう、等々、まったくその通りだなーという感想。自己啓発に影響をうけすぎている人は、この本を読んで思考をリセットするといいだろう。

  • ・世界が成長を強要する時代
    ・ポジティブであることを強要する時代
    ・どれだけ内省しても自分の中に答えはない
    ・外の世界に意識を向ける
    何かあると自分の中で答え探しをしてしまうタイプなので、参考になった。

  • 「地に足をつける」のは、実存的不安と不確実性が現代社会を覆っているから、難しい。
    結果、セラピー、コーチング、マインドフルネス、ポジティブ心理学、成人発達理論などが横行している。
    そして私たちは、いいカモになっている、と説きます。
    無数のコーチ、セラピスト、自己成長専門家、ポジティブコンサルタントが出現して、自己啓発書や7ステップガイドが出版されています。
    人生にすでに巣食っている流行の固定観念にも気づき、それに対抗するボキャブラリーを身につけ、本書を反自己啓発書として読み、人生について考え、生きる方法を変えるきっかけにしてほしいと、著者は訴えます。

    今の状況が悪いと思うなら、もっと悪くなるかもしれないということを思い出そう。そしておそらく悪くなるだろう。それに対して過去は遠く離れるほど明るくなっていく傾向がある。誰かが革新的な計画や未来の「ビジョ ン」を提示してきたら「昔のほうが良かったんだよ」と言ってやろう。進歩などという概念は生まれてまだ数百年しか経っておらず、破壊的な考えなのだと説明しよう。何度も同じことを反復しよう。地に足をつけて根を下ろして生きている人のお手本を探そう。立ち止まって動かない権利を主張しよう。 ー 148ページ

  • 現在の自己啓発ブームに真っ向から刃向かう注目の1冊です。
    それは、怠惰な自分を認めることではなく、多数派や世の中の流れに対して疑問を抱くという所から始まり、この方独自の意見が展開されています。
    自分みたいに一種の逆張り感が好きな人はおすすめ。

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著者プロフィール

オールボー大学心理学教授。文化評論家。『Stand Firm』を第一作とする三部作は本国デンマークでのべ18万部のベストセラーとなり、16の言語に翻訳されている。名誉あるローセンケア賞を受賞。2018年『Standpoints』を出版。さまざまなテレビ・ドキュメンタリーに出演し、デンマークのテレビ番組「Live Fast! 」や国営ラジオの「Meaningful Life」シリーズのプレゼンターも務めた。主な著書に『Standpoints: 10 Old Ideas In a New World』『The Joy of Missing Out: The Art of Self-Restraint in an Age of Excess』(未邦訳)がある。

「2022年 『地に足をつけて生きろ! 加速文化の重圧に対抗する7つの方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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