70歳が老化の分かれ道 (詩想社新書)

著者 :
  • 詩想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908170317

作品紹介・あらすじ

現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」となった。70代の過ごし方が、その後、その人がどう老いていくかを決めるようになった。70代に努力することで、要介護となる時期をできるだけ遅らせ、晩年も若々しさを保つことができる。70代の生活、医療とのかかわり方など、老化を遅らせる知恵を、高齢者医療を専門とする著者が説く。

感想・レビュー・書評

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  • ◆老いと闘うための心構え[評]髙橋秀実(ノンフィクション作家)
    <書評>『70歳が老化の分かれ道 若さを持続する人、一気に衰える人の違い』和田秀樹 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/195580?rct=book

    70代が「老い」の分かれ道、その後の人生を救う習慣とは | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン
    https://diamond.jp/articles/-/298261

    70歳が老化の分かれ道 和田秀樹(著)|詩想社 -Shisosha-
    http://shisosha.com/wada03.html

  • 73歳同い年の友人の熱烈推薦
    どれどれと手に取った
    著者は、いろんな面で発信しておられる精神科医
    なるほどと思わせてくれる提言も多い
    引退せず、運転もし、社会とかかわる
    肉を食べ、「セロトニン」の減少を抑える
    ただ、医療とのかかわりが難しい

    かかりつけ医と言い争いはしたくない
    歩いて行ける医者がいいから

    まあ、心に留めて、日々暮らそう

    怖いのは認知症
    このブクログは大いに役立ちそうだ

    ≪ 七十の 危機をのんびり ブログ書く ≫ 

  • とても読みやすい本でした。
    60歳はまだ働いて、70歳にはどんなことを気をつけたら良いだろうと手にしたものです。

    初めは、昔の70代と今の70代の意識改革から。
    そして提案と認識の違い、身体の使い方について。
    しまいは、想定する70代の様々な課題について、その選択肢と理解。

    どうあっても一日は一日。
    幸せに過ごすもの自分次第ですから、色々な課題を踏まえて生きていくのに参考になるものです。

  • 最近、和田先生の著作をたくさん読ませていただき、似たような内容も書かれていますが、どれもこれから高齢世代に向かう自分や家族にとって参考になるものばかりです。

  • 2021年6月詩想社刊。30年以上高齢者の精神科医として医療にかかわってきた経験からの提言。運転免許は返納するな、断捨離とかに惑わされずに好きなことやるのが大事!というのが面白い。大切なのは意欲なんだ。

  • 1.長寿の鍵、2.老いを遅らせる生活、3.医療との付き合い方、4.退職、介護、死別、うつを乗り越える、の4章から成る。読みやすくて新たな視点で老後を捉えられた。

  • 「免許証を返納しない方がいい」という言説が私にとっては初めてのものでどんなものかその心を知りたい、という気持ちとこれから自分が行く道だということ、そして親もこれからだから、ということで物は試しと手に取ってみました。

    著者にとって一本筋が通った考えがあるのだろうと思えましたが、
    主張ありきでデータをかいつまんでエビデンスにしていないか?と気になる箇所がありました。
    就業することは老化防止に良いというくだりで長野県が長寿であるのは就業率が高いということも関係しているのではというところ。

    この本を読む前に日野原先生の「いのちの使い方」という本を読み、その中で、
    長野県で長寿化への取り組みとして日野原先生と住民で塩分調整など食事改善など取り組み、数値として結果がでたとありました。

    そこから、
    ・ある結果に対して原因がこれだけと限定することはできないこと
    ・主張ありきで結果をフラットに見れていない可能性もあること
    ということを気付きました。

    なので全面的に著者の主張に賛成することができないと思うのは、主張の根拠となるものが弱いのではという懸念があります。

    ただ運転免許証の返納に関して、「しなくていい」と断言できないにしても考慮の余地はあると思います。
    高齢者の運転での自動車事故の報道が多く目につく気がするのはマスコミの印象操作の面もあるのではないかと思います。
    ヤフコメでは、だから返納すべきと安直かつ無責任、かつ自分はこの問題の解決策をわかっているのに実施できていない無策のバカどもみたいなテンションで言っているように見受けるのですが、その論争からそろそろステップアップしなくてはいけないのでは?と思います。
    そこで「じゃあお前は家族や大事な人が高齢者が運転する車にひかれてもいいのか?」とクソリプを飛ばす人もいるでしょうが、まずそんな話はしていないです。

    この本に書かれているようなこと、ヤフコメでも見かけました。高齢者と若年層の事故の割合は近いとのこと(死亡事故の割合までは把握できていません)。
    また、コメントの中には高齢者が免許返納したから、家族の中で若い自分が足となり出動しなくてはならず負担がある、簡単に返納しろとだけ外野が言うのはどうなのか、と疑問を呈しているものもあり、同意できると思いました。
    言うだけなら簡単です。でも人それぞれ生活があり、経済状況も異なります。個々人に任せるのではなく地域で巡回するバスや乗り合いタクシーなど考えてもやや不便は残るでしょうし少しでも費用がかかれば、必ず揚げ足をとってそこを突く人もいるでしょう。
    免許返納はいうくせに、自分のゼイキンガー………

    私はマニュアル車をもう一度普及させるのはどうかと考えています。
    アクセルを踏み込んで猛スピードが出る前にエンストして止まってくれないだろうか…。

    高齢者の自動車事故は認知症の判断力低下ではなく思い込みや慌ててしまって…が原因なのではないかという話は前述した日野原先生の本でも実体験として書かれていたので、ままあることなのだと思いました。
    そりゃ長く生きてきて今までの日々の積み重ねがあれば、深く意識しなくても勝手に手足が動いている感じになり、咄嗟の出来事の時に俊敏に動くのは難しい気がします。
    若い学生がイヤホン聞きながら自転車を運転していて高齢者をよけれないのなら尚更高齢者が咄嗟に回避するというのが難度が高いのはよくわかります。

    だからこそ、漫然と日常動作を繰り返し、油断して脳もぼやけていくのではなく、できる限り(永遠はないので)新鮮なことに触れて脳を活性化することが良いのですかね。

    0か100か、極論的にならないよう色んな考え方を聞いてみて、
    自分の心や体が従えるものを自分で取捨選択して選ぶのが良いと思います。
    この本(もしくは別の本でも)を読んで、内容を丸ごと鵜呑みにして(思考停止して)従う、というのは良くないと思いますが、様々な考え方を吸収して自分に合うものをカスタマイズしていくのは望ましいと思うのでその点では、この本は今まで聞かなかった老年の過ごし方について触れられていると感じたので一読の価値はあると思いました。

  • Eye opening!

  • この著者の本は何冊も読んでいるし、ネットやテレビでの発言も聞いているので、取り立てて新鮮と思われた内容は無かったので星3つとしたが、一般的な医学常識から離れて、結構まともな事が書いてあるんじゃないかと思う。

    70歳が分かれ道になるとかで、若さを持続する為の処方箋。まぁ、80%くらいは実践できてるかな。

  • とても読みやすかった。

    「老い」は70代の「老いと闘う時期」と、80代以降の「老いを受け入れる時期」の二つに考える。
    「意欲の低下」が老化でいちばん怖い。
    前頭葉の老化を防ぐには、「変化のある生活」をする。
    70代は「楽しめているかどうか」が免疫機能に大きく影響する。
    歳をとってやさしくなるということは、老後に幸せになるいちばんの近道。

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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