三島由紀夫が復活する 新書版

著者 :
  • 毎日ワンズ
3.33
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 66
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909447050

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 二・二六事件を三島理論で読み解くという意欲的な試みである。宗教に造詣の深い小室ならではの着眼で、唯識を通した現象論を展開している。
    https://sessendo.blogspot.com/2020/09/blog-post_11.html

  • 三島由紀夫は読んだけれど、上っ面しか読んでいなかった。というか、ここで引用されている三島の文章はどれを読んでも頭に入ってこない。たぶん、意味が分からず読み飛ばしている。読んでいても、そこに隠された仏教的な深みを読み取れていない。仏教の本だって、昔、なんだかアーラヤ識だかなんだか読んだように思うが、まったく理解していない。本当に解脱していれば輪廻転生はしない。ということは、結局「豊饒の海」は何だったのだろう。そして、三島は何をうったえたかったのか。ユーチューブで三島の最期の肉声も聞いた。それに対するヤジも聞いた。本書でそれを活字としても読んだ。三島がなぜああいう行動に出たのかのほんの一端でも知ることができた。天皇に対する思い、日本に対する思い、さほど共感できるわけではないが、その思いは少しは受けとめることができた。三島にとっての四十九日、それは彼自身の46回目の誕生日にあたるわけだ。ところで、あの市ヶ谷での最後の叫び、少し自信なさげに聞こえるのは、それは三島の人柄なんだろうか・・・

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。著書は『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『日本人のための経済原論』『日本人のための宗教原論』『戦争と国際法を知らない日本人へ』他多数。渡部昇一氏との共著に『自ら国を潰すのか』『封印の昭和史』がある。

「2023年 『「天皇」の原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小室直樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×