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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909447050
感想・レビュー・書評
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二・二六事件を三島理論で読み解くという意欲的な試みである。宗教に造詣の深い小室ならではの着眼で、唯識を通した現象論を展開している。
https://sessendo.blogspot.com/2020/09/blog-post_11.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三島由紀夫は読んだけれど、上っ面しか読んでいなかった。というか、ここで引用されている三島の文章はどれを読んでも頭に入ってこない。たぶん、意味が分からず読み飛ばしている。読んでいても、そこに隠された仏教的な深みを読み取れていない。仏教の本だって、昔、なんだかアーラヤ識だかなんだか読んだように思うが、まったく理解していない。本当に解脱していれば輪廻転生はしない。ということは、結局「豊饒の海」は何だったのだろう。そして、三島は何をうったえたかったのか。ユーチューブで三島の最期の肉声も聞いた。それに対するヤジも聞いた。本書でそれを活字としても読んだ。三島がなぜああいう行動に出たのかのほんの一端でも知ることができた。天皇に対する思い、日本に対する思い、さほど共感できるわけではないが、その思いは少しは受けとめることができた。三島にとっての四十九日、それは彼自身の46回目の誕生日にあたるわけだ。ところで、あの市ヶ谷での最後の叫び、少し自信なさげに聞こえるのは、それは三島の人柄なんだろうか・・・
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