クリック? クラック!

  • 五月書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909542090

作品紹介・あらすじ

カリブ海を漂流する難民ボートの上で、
死体が流れゆく「虐殺の川」の岸辺で、
ニューヨークのハイチ人コミュニティで……、
女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、
ひとつの「大きな物語」を育んでいく。
「クリック?(この話、聞きたい?)」「クラック!(聞かせて!)」
―物語の始まりを告げる掛け合いの言葉とともに、
現代の〈伝承〉が生まれ出る。

全米図書賞の最終候補となり、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズなど各紙に書評され、著者の評価を確立した短編小説集(1996年)。邦訳は2001年以来の刊行となる(新装復刊)。

感想・レビュー・書評

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  • ハイチのことは何も知らなかったけど、大変な状況にあったということはわかった。今はどうなんだろう?

  • 五月書房新社|書評 臺佳彦監督
    https://www.gssinc.jp/review

    クリック? クラック! エドウィージ・ダンティカ(著) - 五月書房新社 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909542090

  • 目を背けたい描写もあるが、読まずにいられない。
    クリック?クラック!を文字で読む不思議。

    知らない私ですら締め付けられたのだから、背負う人にとってはいかほどか。

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著者プロフィール

1969年ハイチ生まれ。12歳のときニューヨークへ移住、ブルックリンのハイチ系アメリカ人コミュニティに暮らす。バーナード女子大学卒業、ブラウン大学大学院修了。94年、修士論文として書いた小説『息吹、まなざし、記憶』でデビュー。少女時代の記憶に光を当てながら、歴史に翻弄されるハイチの人びとの暮らしや、苛酷な条件のもとで生き抜く女たちの心理を、リリカルで静謐な文体で描き出し、デビュー当時から大きな注目を集める。95年、短篇集『クリック? クラック!』で全米図書賞最終候補、98年、『骨狩りのとき』で米国図書賞受賞、2007年、『愛するものたちへ、別れのとき』で全米批評家協会賞自伝部門受賞、2020年、『すべて内なるものは』で全米批評家協会賞小説部門と最もすぐれた短篇集に与えられるThe Story Prizeを受賞。邦訳に、『ほどける』、『海の光のクレア』、『地震以前の私たち、地震以後の私たち』、『骨狩りのとき』、『愛するものたちへ、別れのとき』(以上佐川愛子訳、作品社)など。

「2020年 『すべて内なるものは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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