2409回目の初恋 (LINE文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910040158

感想・レビュー・書評

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  • Code:Realize、神なる君と、夏空のモノローグを経て、ようやくここまで辿り着きました!!笑

    この作品を読む前に作者のデビュー作である2409階シリーズ(2冊)を読んでから読み始めました。
    だいぶん。作風というか色々違ってて、その対比も面白かったです。
    ヒロインちゃんが1人で悩んだり、喜んだり、時々泣きそうになってしまったりと。台詞の言い回しが好き過ぎました。共感の嵐です。
    章を隔てて物語の目線が主人公へ移っていく。そこで明かされる物語の真実。
    西村悠さんのコメディーパートもそれを凌駕する切ない展開も大好きなのでとても楽しめました!!

    ぜひ!!新刊も出して頂きたいです!
    その日が来るのを楽しみにしております!

  • 西村悠先生の久々の小説ということで、もちろんタイトルからはデビュー作を想起させられる。
    読後の素直な感想としてはとても良かった。登場人物の心象がよく伝わってきて、読みながら綺麗な星空が目の前に広がっているような感覚になった。
    ゲームのお仕事が増えていたということだが、また小説も書いて欲しいなと思った。

  • 作者の西村悠さんがシナリオを書いた「夏空のモノローグ」のファンで、そこからきました。

    夏空と同じくループもので、周くんは綿森さんで、詩音ちゃんは葵ちゃんって感じかな。夏空と結構似てるけど、この物語の1番大事なところはループのからくりとかじゃなくて「愛」だと思うから、こっちはこっちで良さがあって、とても面白かったです。

    夏空をプレイしてたときもこの小説を読んでた時も、「綺麗」っていう印象が強いです。言葉の使い方とか、情景とか、登場人物たちの純粋さとか... もちろん絵も。

    周くんとか紬さんとか、夏空の綿森さんもそうだけど、やはり何千年と生きてきた人は達観してるな...と思います。笑 これは西村さんが夏空のモノローグの制作秘話で書かれてた、「大人になるということは、捨てることになれること」ってことなのかなと思いました。何千年も生きた登場人物達は、どこか諦めてるような哀愁漂う感じがありつつ、でも愛とかそういうのには泣けるくらい誠実であったり。

    そして1番驚いたのは、この物語は西村さんの奥様やお子さんへの思いも入れ込んであるとあとがきに書いてあったことです。
    周くんの詩音ちゃんに対する思いがほんとに誠実すぎて、まあ物語だしな、と思っていたけど、これは西村さん自身が思ってる気持ちでもあるんだ...と思うと、こんなに愛に溢れた人がいるということに衝撃を受けました。

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