- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910100005
感想・レビュー・書評
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著者、ゴーリキーさん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
マクシム・ゴーリキー(Макси́м Го́рький, 旧綴: Горькій, 1868年3月28日(ユリウス暦3月16日) - 1936年6月18日)は、ロシアの作家。本名はアレクセイ・マクシーモヴィチ・ペシコフ(Алексе́й Макси́мович Пешко́в)。ペンネームのゴーリキーとはロシア語で「苦い」の意味。社会主義リアリズムの手法の創始者であり、社会活動家でもあった。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
社会の底辺で生きている人間たちがふきだまる宿泊所。過去にいい時代があったと言うものもいれば犯罪に手を染めたものもいる。昼間は手に職のあるものは手を動かし、商売ができるものは市場に出ていくが、夜はみなこのどん底の宿に戻ってきて先の見えない眠りにつく。格差社会の一番下で生きている人間の絡み合いを描いた20世紀はじめの戯曲がいま新訳で心に響く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう戯曲タイプというのか、ドラマの脚本のように会話だけの本は避けてきていたが、どうにもタイトルがね、否応なしに何度か目に入ってきて手に取ってみた。「どん底」という老舗バーが新宿三丁目辺りにあって、そのせいか、何だかあの辺りの雰囲気に引っ張られたりもした。人物は10人位で色んな所から流れてきて、最低家賃カツカツでゆとりのない生活。巡礼ルカ爺さんがふらりと立ち寄り、人生の指南めいた発言をする。100年経っても未だに上演される、人物達の言葉の重みがなかなか唸らされる。辛くない人はいない。
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人間は憐れみによって生きるのではない。どんな状況においても尊厳がある。力強い言葉が胸に突き刺さった。
繰り返し上演される人間讃歌。