- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910154251
作品紹介・あらすじ
オオカミは、クリスマスに
森の動物たちをまねいてごちそうしようと考えました。
でも、みんなきてくれるかな。
みんなを呼んで、パーティーをひらこう。だれも傷つけないメニューにしよう。ミミズク、ウサギ、イノオシシ、アナグマ、ハリネズミ……喜んでくれそうな料理をかんがえ、プレゼントも用意しました。
でも、みんなは遠くから見ているばかり……、でも、やがて声がひびきます。
「オオカミくん、ありがとう」
オオカミはつぶやきます。みんなきてくれた、ぼくへのプレゼントはそれだけでじゅうぶんだ。
人と手をたずさえることの厳しさと、難しさ、そして喜びを伝える、フランスの絵本作家ティエリー・デデューの世界。『雪ダルマはいきている』(ぷねうま舎、2021年1月刊)に続く、クリスマス絵本第2弾。
感想・レビュー・書評
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Xmasが近づくと、森の動物たちはパーティの準備に大わらわ。嫌われ者の狼だけは、独りぼっちで寂しそう。狼は鷲ミミズクに「Xmasに近所の皆を招いて、賑やかなパーティを開きたいんだけど、どう思う?」 「ウーン、がっかりすることになるかもね。きみの日頃の評判は良くないからね。みんな、それを簡単には忘れないよ」...はたして、鷲ミミズクの当を得た答えのとおり、狼の罠かも知れないと、誰も近づこうとしなかった・・・〝人と手を携えながら生きることの難しさ、喜びと心の機微を伝える〟フランスのXmas絵本三部作の一冊。
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クリスマスが近くなり
森の動物たちはお菓子を焼いたりかざりつけをしたりして
じゅんびをしています
でも、オオカミだけはうろうろ……ひとりぼっちで、さびしそう
クリスマスに楽しんだことも、プレゼントをあげたりもらったりしたこともないのです
そこで、オオカミはパーティーをひらくことにしました
だれも傷つけないメニューに手づくりお菓子
それぞれのためのプレゼントを用意して、みんなに知らせました
クリスマスの日
正午になり、一時になり、二時になりました
でも、だれも来てくれません
オオカミは、ある考えがひらめきました
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《人と手をたずさえることの厳しさと難しさ、
そして喜びと心の機微を伝える》
厚みのある表紙を使った堅牢な造本
23cm×31cmの大型サイズ
動物たちに寄り添った低い視点からの大胆な構図
ときに小さく、ときにページいっぱいに描かれた動物たちの“人間味あふれる”表情
フランスの絵本作家によるクリスマス三部作の一冊、原書は2017年刊
『雪ダルマはいきている』2021年1月
『雪ダルマ サンタクロースをさがして』2021年11月
『クリスマスに オオカミは』2021年11月 -
クリスマス。森の仲間たちを招いて、ごちそうしようと考えたオオカミ。しかし、普段の行いの悪いオオカミは森の嫌われ者。「がっかりすることになるかもしれないよ」と忠告されても、オオカミは森の仲間を気遣うごちそうのメニューを考え、プレゼントを考えるが…。
クリスマス絵本なのに、あんまりほっこりした気分にはならなかった。でも今年はダメでも来年のオオカミのクリスマスは良いものになりそう。 -
2022.07.31