- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910364278
作品紹介・あらすじ
リーマンショック以後、世界で金融緩和が進み、金融バブル状態が続いています。株式投資に関しても、アメリカ株の暴落説だけでなく、日本も含めた金融バブルの崩壊説も伝わっています。世界的にインフレも進んでいます。
しかしながら、どんな相場環境でも強いのが長期投資だ、と主張しているのが運用の世界を51年生き抜いた筋金入りの長期投資家・澤上篤人氏と若者に人気の複眼経済塾の塾長である渡部清二氏です。
もちろん、長期投資にもさまざまな方法があり、お二人の投資方法も全く同じではありません。51年という超ベテランの澤上氏は、自身が体験した金融の歴史を踏まえ、自分が応援したい会社を信じる投資方法です。一方、会社四季報の専門家である渡部氏は85年前の創刊号からの会社四季報と日本経済新聞の分析と株主総会訪問による分析をもとに投資を行っていて、トヨタ株を長期保有していれば、株価が18万倍になったことも発見しています。
また、投信会社を長年経営されている澤上氏は投資信託を通じて個人が自分の利益だけでなく、社会全体の幸福を考えられる人間になるための活動も行っておられるのに対し、渡部氏は個別株投資を通して、個人が利益を得るだけでなく、さまざまなことを学び、人間として成長できることを願っています。
本書は長期投資の専門家である澤上篤人氏と渡部清二氏の激論を通して、読者が「自分なりの投資方法」を発見することを目的にしています。
特にお二人が勧めているのが日本株であり、政府もNISAやiDeCoなど資産運用を勧めるなか、本書は価値ある指南書になると確信しています。
感想・レビュー・書評
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【読書メモ】
どちらも長期投資家の澤上先生と渡部先生の対談本
長期投資家と言ってもそれぞれのスタンスが違うので色々な意見が出てきて面白い
具体的な投資方法への言及はあまりないが、ヒントとしては十分かな
また株式投資に対する心構えやスタンスなどはさらにすごく参考になる
とりあえず自分の「好き」は見えているので、みんながどう思っているのか(例えば財務業積)、他にはないのか(特に山形・東北の企業)とが
あとアセットアロケーションの切り替え(P111)あたりは配意すべきか
【参考になった点】
・インデックスは平均、玉あっても石で下がる
*株式投資の方法論は自分で考える
・あらかじめリサーチして、××ショックで買う
・インフレが来ようが何しようが生きている
・意外に当たり前の会社がいい
・生活の匂いがつくようなお金は「さわかみ投資」、手元のお金で自分の好きな会社の株運用
・マーケットを意識しちゃだめ
*投資キャパのワクを守る
・10年で2倍なら年7.2%、けっこうすごい
・「株主=消費者」株主が会社を応援
・アクティビストは大嫌い
・誰のため何のためには仕事をするか
・それぞれの人生で好きにやる
*金利上昇、好況時:株式→現金
いい企業の個別株は2、3割は残しておく
・ぼやっとしたインデックスではなく、丁寧な投資
・成長しなくても利益があれば、内部留保が増え、株価は上昇する
・好きな会社がまともな経営なら安心して買い
・風力発電、特に洋上風力に注目
*何でもって世の中に評価されているか
・付加価値の最大化=費用も付加価値
・エンジンはなくならない、EVは30%?
・地方で頑張っている企業はすごく安い
・マーケットでみんな売ってきたら、知らん顔をして買う
・満行りモノと本当に必要なモノは違う
*「自分がいい」+「みんなもいい」
・自分が思い描く将来のために、心から応援したいか、で企業を見る。自分の夢の追求詳細をみるコメント0件をすべて表示