- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910426044
作品紹介・あらすじ
ダイアナの人生は「お勉強ができなくて学歴もなく、かわいいだけが取り柄の女の子」が逆境のなかで諦めることなく闘い続け、「世界規模で圧倒的な影響力をもつ人道主義者」になるまでの変貌物語と言っていい。
ひんぱんに絶望し、ひんぱんに号泣し、ときに自分の体を傷つけながらも、彼女が内に秘めていた才能を脅威的に開花させてゆく姿には、心底、圧倒され、涙するほどに心ゆさぶられる。
人間はここまで変われるものなのか。
畏怖の念を私はいだく。(「序章」より)
絶大な人気を誇る美しいプリンセスは、公務では可憐な笑顔をふりまきながらも、摂食障害や自傷行為に苦しんでいた。夫からの愛を求め、それが叶わず、自分に自信がなく、そんな自分を罰するために自分を傷つけていた。
しかし「価値のある人になりたい、自尊心がほしい」、そう強く願ったときから彼女は変わり始めた。
その自己変革はすさまじかった。内面を磨き、世界に目を向け、自分の立場を見極め、自分にしかできない活動に精力を注いだ。人々から避けられている人たち、苦しんでいる人たちへの支援、個人的な慰問、対人地雷廃絶のための活動…。その原動力は「愛されない苦しみを知っているからこそ、人々に愛を与えたい」という想いだった。
そして彼女は世界的に有名な「人道主義者」となり、まさにこれから、というとき逝ってしまった。
36年という短い生涯ではあったが、目に見えるもの、見えないものふくめて彼女は多くのものを遺してくれた。
人はここまで変われる。人間の「可能性」を想い、涙さそわれる一冊。
感想・レビュー・書評
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ダイアナ妃についてざっくりとしか知らず、タイトルと見出しに惹かれて読みました。
王室で不遇な扱いをうけ、自分の生きる意味とはと自尊心を傷つけられる彼女の境遇を思うと胸が痛くなりました。そんな中ダイアナ妃は、気になることは進んで勉強し知識をつけたり、慈善活動を通して、自ら自尊心を高めて生きる道を切り開いていった彼女の生き方に心打たれました。
さいご、事故死が王室の陰謀論だとしたら、イギリスはそうとう闇が深いな…恐ろしいとなりました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
過去や境遇は変えられない。
でも唯一、自分の行動だけは自分の力だけで変えることができる!
自分を肯定できないのならば人の役に立つことをするのが一番の近道!
そして人を想い、大切にするのと同じように自分のことも大切にする。
人が悲しい時にかけてあげる言葉を、自分が悲しい時にも自分自身にかけてあげる。
勇気をもらえる一冊です☺︎♡ -
華やかなイメージを持っていたけど
とっても人間らしく生きた人、ダイアナ。
イメージが憧れから尊敬に変わった。 -
「おかれた場所で咲きなさい」
ものすごく心にすっと入ってきた
ダイアナという人物の生き方から、自分を変えて生きたいなって思った -
つい先日、英国での戴冠式のニュースを目にして、ダイアナ元妃について気になり手に取った一冊。
中学生ぐらいでも理解できそうな易しい内容と書き口で、想像以上に読みやすかった。
ダイアナについて全く何も知らなかった私にとってはかなり勉強になるもので、勇気と優しさをもらい、心が震えるような、そんな一冊だった。
ダイアナは見目も心も美しいプリンセスで、完璧に見えるけど、実は沢山失敗したりうまくいかなかったりと人間らしいところも沢山あって。とにかく一生懸命な方だったんだなということが伝わってきた。
亡くなって30年弱経った今でも彼女の生き方が語り継がれていることがすごい。ダイアナこそ王妃に相応しいと言われるほど、未だに根強く世界の人々から支持されている所以が分かったような気がした。
イギリス王室について、慈善活動について、ダイアナという方について、知識ゼロの人のための入門書としておすすめの一冊。