植物考

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  • 生きのびるブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910790077

作品紹介・あらすじ

人間の内なる植物性にむけて――

はたして人間は植物より高等なのか? 
植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。

感想・レビュー・書評

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  • 11/29 『植物考』刊行記念トークイベント 藤原辰史さん×いとうせいこうさん オンライントークイベント – 丸善ジュンク堂書店オンラインイベント
    https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-221129

    藤原辰史 「新・植物考」 第6回 (最終回)「植物を考える」とはどういうことか | 生きのびるブックス
    https://ikinobirubooks.jp/series/fujihara-tatsushi/378/

    植物考 藤原辰史(著) - 生きのびるブックス | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910790077

  • ひとと歴史と社会の植物的なるものに関する、植物的な性質の視点からの考察。読書案内として秀逸。植物が動くに注目するのがなんかそれでいいのかという気もするのだが。

  • 2023.01.08

  • 植物について、今まで経験したことがない切り口で考察されていて新鮮。柔らかい語り口が好き。文系と理系を跨っているような内容。以前読了した『トラクターの世界史』と同じ著者と知って納得。

  • 人文学的にみた「植物性」について。
    今一番興味があったところ。
    これまでの見方をひっくり返されてワクワク。

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 脳内BGMはR.E.M.のGreenで。

  • 植物のあり方から、人間との関係、芸術、哲学、食、農業など、あらゆる分野の見方を変えてくれる貴重な一冊。ベジタリアンは動物には命があり、感情があるから食べるべきではないという。一見、平和主義的な考え方だが、なぜ植物種て良いのか、植物には感情がないとどうして言い切れるのか。著者はそこに傲慢さがあるのではと指摘する。全編にわたって、このような態度を一方的に批判するのではなく、その世な視点を持って考えるべきではないかという、適切なクリティカルシンキング。とても興味深い一冊だった。

  • 人間と動物の間に生じる種差別を撲滅したい、というところまでは諸手をあげて賛同する。では植物はどうだろう。日頃から植物を欲求のままに採取したり痛めつけたりしないように生きているつもりではあるけれど、では食べるなと言われると生きていけない。
    今まで「当然」食べるものとして再考することのなかった植物について、結論や解決策は思い当たらないものの、疑問を呈し考えさせてくれた。
    私の脳に種をまいてくれたと思っている。

  • 植物のことを書いたエッセイかコラム集。
    研究者らしく出典をきちんと書いているが脱線は多い。
    著者が「文章を書くという作業も削る作業だろう」(P92)と書いているので、濃縮させず脱線している事は、わざとである。
    なので著者の思想や嗜好に共感する方が読むのは問題ないが、研究者の軸のみを本書に求めるとかなり失敗する

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著者プロフィール

1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。2006年、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房)で日本ドイツ学会奨励賞、2013年、『ナチスのキッチン』(水声社/決定版:共和国)で河合隼雄学芸賞、2019年、日本学術振興会賞、『給食の歴史』(岩波新書)で辻静雄食文化賞、『分解の哲学』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞。著書に、『カブラの冬』(人文書院)、『稲の大東亜共栄圏』(吉川弘文館)、『食べること考えること』(共和国)、『トラクターの世界史』(中公新書)、『食べるとはどういうことか』(農山漁村文化協会)、『縁食論』(ミシマ社)、『農の原理の史的研究』(創元社)、『歴史の屑拾い』(講談社)ほか。共著に『農学と戦争』、『言葉をもみほぐす』(共に岩波書店)、『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社)などがある。

「2022年 『植物考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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