赤ちゃんに算数をどう教えるか (gentle revolution)
- ドーマン研究所 (2000年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784925228022
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ステップ1 量の認識
ステップ2 等式
ステップ 3問題を解く
ステップ4 数字の認識
ステップ5 数字を使った数式 -
▼感想
子どもは勉強が嫌い、というのは古今東西で起きる最も残念な勘違いである。ということが、確かになと。
算数を教えよう、早く学ばせよう!というよりも、こどもは新しい刺激(知識や事象への理解)に貪欲であり、その欲望を刺激し続けることで、学ぶことへの積極性や、成長してからの伸びにも繋がる(=賢い子に育つ)ということなのだろう。
確かに本当は色々学びたいのに、同じこと(既知のこと)をずっと繰り返されたら、学ぶことへの貪欲さは失われてしまうのは想像に難くない。
★大前提で、「数字」と「数」は別である。ということが個人的には大きな発見。言われてみれば当たり前だけど考えたことなかった。
いきなり数字を使っての理解ではなく、数の概念を理解する喜び、から「赤ちゃんに算数を教えること」に繋がる。
【1-6章】
赤ちゃんの学ぶ力はまさにスポンジで、新しい刺激を常に求め、喜んでいる。
飽きてしまうのは飽き性なのではなく、既に理解したから。
乳幼児の脳の発達は凄い!6歳に教える何倍も1歳は吸収する!みたいなことが永遠と書かれている。
【7章〜】
実際にどう教える、接するのかに触れているのは
★p.61〜p.112のところ。再読するならここ!
大事なのは早期教育ではなく、いかに子どもと楽しく遊ぶ(刺激を与える)か、という点。
▼数カード(ドッツカード)を用いた遊び
参考リンク
http://kawaiino.com/dottucard01.html
・最初は1日3回、1回あたり数秒
・やめたいと感じる前にやめて、自然な学習意欲を育むこと
・親の熱意や楽しさ、が非常に大切
・カードを見せるのは想像よりもはるかに短時間。でないと飽きる。
【大切なこと】
①カードを見せるスピード
②新しいカードの量
③親の楽しげな態度
④表現の一貫性
※手元にカードがない際に、指の数など身近な要素で代替してしまうことはNG。中途半端は逆効果。
⑤テストはなし。楽しい旅路と感じる。
⑥どんな反応であれ、愛を持って褒める
⑦ラジオやテレビなど雑音がないようにする
⑧親子ともに機嫌が良く元気な時間帯にする
【数カードゲーム】
5ステップ
①量の認識
②等式
③問題を解く(足し算引き算など)
④数字の認識
⑤数字を使った数式
①量の認識
ドッツカード(1-100)
カードを見せながら、「これは1」と熱意を持って伝える(1秒弱、言い終わらないうちに引っ込めるくらい)。
これを1〜5で、同じ言い回しで(★大事)見せる。しっかり顔を見て伝えるために裏に親が確認用の数字を書いておくと良い。
1日目は、1回目と同じことをさらに2回繰り返す。
セッションの間隔は30分以上あける、そのうち15分でも。
2日目は、1日目と同じ基本セッションを3回繰り返す。さらに新しい6-10のカードセットでも3回繰り返す。(インターバル30分以上ってきつくね笑)
→1日に合計6セッションする。ただし、1-5も6-10のセットも1回目は数の順序通り。2回目からは順不同で予測させない。
★セッションごとに、「よくできた、〜は賢い子ね」と褒めて、子どもを抱きしめて身体でも愛情を示す。
クッキーや飴などで釣ってセッションさせるのはNG。
★1枚のカードを2秒以上見せると飽きてしまう=子どもは電撃的な速さで学び、認識できている。
★数を学ぶ工程で「退屈」が一番の警戒信号。進行は速いすぎるよりも、遅すぎることが退屈させる確率は高い。
3日目以降は二つのセットを混ぜて5枚ずつで構成して1-10を認識させる。新鮮さを出す。
5枚カードを2セットを5日間教える。
6日目以降は、毎日一番小さい数字を2枚除き、新しいカードを入れる。
例: 6日目は3-12、の10枚を使う。
★1セッションは3分ほどで教えて、5-6分の愛情を持って示すこと。
②等式
③問題を解く(足し算引き算など)
④数字の認識
⑤数字を使った数式 -
おどろいた。
-
やってみよう
-
3歳の子が数字好きだけど、単に記号として認識しているようなので、量として理解するためのやり方を求めて読んでみた。ドッツカードはもう遅いかな・・・。そもそも、ドッツを見て28と29の違いが分かることの有用性、価値が分からない。ま、量という概念を伝えるために、ちょっと試してみるか。等式(加減)の概念くらいまでは使えるかも。しかし、実生活の中でお菓子とか、本とか数えるので十分な気もする・・・(体験としてはそのほうが実際的だ)。
-
基本的なプロセス・考え方は「読み」の本と同じです。
それにしても赤ちゃんのポテンシャルは底が知れないんだなあ…尊敬してしまいます。 -
ドッツがなぜいいのか、とかはやっぱりわからない。でも赤ちゃんにはそれを理解する力があるというのは、信じれるので、がんばろう。一日数秒かける10回とかって、すごく難しいとは思うけど、自分のできる範囲でがんばる。
-
2歳よりも1歳のほうが速く身につく。2歳になって結果がわかるまでがまん強く待てれば。
小さな子供はなんの苦もなく絶対音感を身につけられる
6歳までに1つか2つ以上の言語を完全に学びとる
子どもは事実を教えられると、本能的に法則を導き出す
算数のセッションに対する子供の興味と意欲を保つ…
教材を見せるスピード
新しい教材の量
母親の楽しげな態度
足し算、引き算、かけ算、割り算各2週間 -
上の子の時に読んだ気がするが、下ができたので、改めて参考にさせてもらおうと思う。