演出のしかた

著者 :
  • 晩成書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938180096

感想・レビュー・書評

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  •  「演出」のやり方というのが、本を読むことで理解できるかという問題を口に出したら、あれやこれやといろんな意見が出てきそうだし、まあ、最終的には否定的な方向でだいたいは一致するのではないかとそんな気がするのです。
     じゃあ、とにもかくにも演出っぽいことをやらなくてはならなくなってしまったときに、なにを頼りに考えればいいのかっていうと実はとっても難しい。多分ちゃんとした演出家が演出をしているところをじっと見てるのが一番いいのかなって思うんだけど、そんな機会は滅多に(というかよっぽどのことがないと)ないと思います。
     で、酒井なんかも演出めいたことをやったりしてるんで、「どんなことをしたら」ってきかれることがあるんですが、「いい芝居にするためにできることは何でも」みたいな答え方しかできないし、「いい芝居ってなんだ」なんて言い出したら、また山のようなご意見が出てきて、演出どころじゃなくなりそうだし。
     で、仕方がないから、本を読んでみるわけです。100人演出家がいたら100通りの演出の仕方があるのでしょうけど、多分、80人の60%って感じの、無難なところをまずは押さえていると思います。80人の60%ってのは、80%くらいの演出家が、この本の60%くらいは納得するというか、前提として受け入れた上で自分のやり方を考えてるかなって感じです。まったく酒井の印象で、統計的な根拠はありません。
     とにかく、ちゃんと勉強になると思います。個性という名でめちゃくちゃやる前に、一応知っておいた方がいいかなってこと、書いてある本だと思います。
    2002/2/9

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