ゾーン — 相場心理学入門

  • パンローリング
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784939103575

作品紹介・あらすじ

本書では、投資家がトレードで一貫した結果を出せない隠された理由を明らかにし、奥底に潜む心の習性がもたらす障壁を乗り越えるため、実践的なプロセスが提示されている。ダグラスはマーケットの神秘に挑戦し、見事にひとつひとつそれを明確にした。すべての株式トレードを支配する「不確実性の原理」を本書から理解すれば、ランダムな結果を大局的に見て、リスクの本当の現実を受け入れられるようになるだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 参考図書。

  • トレーダーのための心理学本。実際にトレードしているからこそ吸収できることが多い

  • 評価
    ★★★★★ 毎日読みたい
    ★★★★ 引越しても持って歩きたい
    ★★★ 仕事の優秀な道具
    ★★ 人に推薦したい
    ★ 途中で読書中止

  • 「ミスを恐れなければ、自虐的になることもない」

    一貫して成功するトレーダーになるには、テクニカルだけでは無理で、安定したメンタルの維持を重視すべきだと、筆者は断言しています。

    FXトレーダーである私が本書を読んだのは、ちょうど前月に加熱しすぎた円売りが一時減速した2022年5月のことでした。5月に入り利益確定の調整相場に突入すると、私は前月に獲得した利益を吹き飛ばすようになり、メンタルが壊れ始めました。

    本書ではトレードで犯しがちな典型的なミスを繰り返し(くどいほど)述べており、読み初めの頃は自分のミスを反省していたものの、トレードでさらに負けが続くと平穏な心理状態が保てなくなって、筆者が言っていることに反抗的になり半ば自虐的になってしまいました。

    結局のところ、第9章まではモヤモヤした気持ちで読んでいましたが、10章と11章(最終章)を読み終えたところで、自分のマインドがかなりリセットされ、心が軽くなってきたことに気づきました。その理由は、相変わらずトレードは上手く行っていなかったものの、そこには私が日頃してしまっているマイナスの信念から生じている言動が説明されていたからです。

    筆者は「すべての思想、言葉、行動は、自分の信念を増強する」と言っています。そして、「思想において、信念はそれを表現する方法を探し、錯乱状態や自己卑下の感情を生む原因となる。言葉においては、他人に同じ性格を見いだした場合、自分の信念を反映する発言をする原因となる。行動においては、明らかに自虐的な振る舞いをする原因となる」と付け加えています。

    私の場合は負けが続くと「自分はバカなやつ」だと思い(たまに声に出して言い聞かせることも)、同じようにミスが多い人に遭遇すると苦言を呈することもありました。

    こんなメンタルでは何事もうまくいかないはずです。トレードに限らず、人は良いことが続くと有頂天になりがちで、ミスが続くと錯乱状態になってしまいます。そんな時はミスを犯しても自虐的にならず、ミスは自分の成長のための精神集中すべきところへの方向性を示す糧であると認識することが大切です。

    そして、自己規律構築のトレーニングとして、筆者が紹介していた20回トレードをやってみます。

  • 負けてもマーケットのせいにしない。自分が下した投資判断、自分が責任をもつ。リスクテイクするとはそういうこと。
    じぶんと

  • Audibleにて。
    読むのはけっこーしんどいと思うのでおすすめ。

    相場に対する向き合い方について、最後まで読んでくとなるほどなとなります。

  • トレードの本質はマーケット分析でなく思考法であることを改めて意識する。
    別の機会でこれに類することを学んでいたので言っていることの3割程度はなんとか理解できただろうか。単独でこの本だけを読んでいたら理解できなかっただろう。
    第11章のトレーダー的思考法の「機械的」演習をまさにデモトレードで実践中。それもあって本書の言わんとするところを少し理解する。結局のところ思考の変化は行動が伴わなければできないということなんだろう。
    もう少し経験を積んで再読すると新たな発見があるように思える。

  • トレード心理学。
    確率的に行動ができているか。それ以上でも以下でもない。
    信念や恐怖を感じるものについて普遍的な内容なのが魅力的。
    ポーカーや麻雀にも応用できる考え。
    リスクを理解しているのか本当にわかっているのかの問い。
    マーケットは鏡であり、今起きていることそのものに直視できるかを試されている。
    これはトレードに限らない自己の確立へのいざない。
    簡単にまとめられる内容が冗長に感じる人は、この自己の問いと向き合っていないか必要がない人だろう。
    この周りくどさはそれだけ人の心理のしつこさに手を加えている結果だからだとみる。

  • トレードで陥りがちな心理について書いた本

    節々は納得がいく箇所があった。
    ただ、言い方がかなり回りくどいところがあり、もう少しシンプルに言ってほしいなと思ったりした。

    <ポイント纏め>
    -足りてないのは、マーケット知識ではなく正しい心構えと姿勢
    -恐怖心と自制心のなさが負けを生む
    -すべては、経験から生まれた「信念」
    -リスクの責任を負う
    -トレードは、確率のゲーム
    -負けたときに、マーケットの分析不足と考えガチ=> X (分析は終わることがなく、市場はランダムネスを内包する)
    -ルールに従い、一貫したトレードを (ルールに従い検証、一喜一憂しない)

  • トレードに成功するために不可欠な心理状態、「ゾーン」に達するための方法を説いた名著。マーケット分析とは違う、投資の妙味を学ぶことができる。

    第1章 成功への扉―ファンダメンタル分析か、テクニカル分析か、それとも心理分析か
    第2章 トレードの誘惑(そして落とし穴)
    第3章 責任を取る
    第4章 一貫性―心理状態
    第5章 認識の力学
    第6章 マーケットの観点
    第7章 トレーダーの優位性―確率で考える
    第8章 信念の役割
    第9章 信念の性質
    第10章 信念がトレードに及ぼす影響
    第11章 トレーダー的思考法

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