歴史の書き換えが始まった!: コミンテルンと昭和史の真相 (日本の息吹ブックレット 4)

  • 明成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784944219629

感想・レビュー・書評

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  • 張作霖爆破事件が関東軍によるものではなくスターリンの指示の元に行われたものだという点に期待して手にとった一書だったが、戦前戦中におけるコミンテルンによる日本国家中枢を蝕む実態を看破した私の期待を上回る最高峰の内容でした。一般書の範疇とは云えない頁数ですが、圧倒的な内容です。

    冷戦時の日本において多くの政治家や官僚がハニートラップに引っかかり日本の暗号システムも含めた大量の極秘情報をクレムリンに流していた日本人外交官「ミーシャ」『ミトローヒン文書』
    張作霖爆破事件がスターリンの命を受けたナウム・エイティンゴンが計画し、日本軍の仕業に見せかけた。中国共産党の秘密党員であった張治中がスターリンの指令により蒋介石の方針に反して日中を全面戦争に引きずりこむ為に第二次上海事変を引き起こす『GRU文書』
    張作霖爆破事件について河本大作の名で証言しているのは義弟の平野零児。平野は戦前、治安維持法で何度も警察に捕まっている。張作霖爆破事件が関東軍によるものというのは当時の流言。当時、張作霖が蒋介石の北伐に追われて満州に逃げ帰る。関東軍はそれを武装解除するかどうかというような状況だった。「田中隆吉現象」
    ナウム・エイティンゴンはトロツキーをメキシコで暗殺する下手人。

    田中上奏文は日本の国際的信用を失墜させ日本を世界から孤立させる目的で1928年にソ連のOGPUが偽造し全世界に流布したもの。

    シベリア出兵の際に対日工作は活発になる。関東大震災の際に各国の救援団が入ってくるが、それらを隠れ蓑にしてコミンテルンの対日工作は入ってくる。当時の新聞、雑誌19を直線間接にコントロール。「東大新人会」
    コミンテルンの指令に従って不拡大方針を覆し事変を意図的に泥沼化させ、蒋介石との和平交渉を裏工作で挫折させていく。モスクワだけでなく中国共産党の影響が日本の中枢に入ってくる。

    ハーバード・ノーマン
    日本生まれのカナダ人、イギリス留学時にコミンテルンに入党。ラティモアの強い推薦でマッカーサーの信頼を得て東京にやってくる。アメリカ共産党の秘密党員である都留重人と接触し、鈴木安蔵というマルクス主義憲法学者を探し出す。都留重人の義理の兄は木戸幸一。鈴木に「憲法研究会」を作らせる。鈴木らの草案を元にケーディズたちが現在の憲法最終草案を作る。君主国で「国民主権」をうたうものは日本だけ。「国民の総意」を口実に、いつでも天皇制度を廃止にできる。GHQ憲法ではなくコミンテルン憲法。都留重人は治安維持法で捕まった後にハーバード大学に留学した。その際にノーマンと知り合い、ハリーホワイトとも長く交際。

    日中国交回復
    近衛内閣時に書記長で社会党左派の指導者である風見章、あるいは西園寺公一。近衛内閣「昭和研究会」人脈。

    南進論
    近衛内閣における企画院における主張。企画院が何度も南方の石油の見積もりを行っているが、それが如何に歪んだ調査報告だったか占領してからわかった。インドネシアの石油は重質油で硫黄が多く、航空燃料には適していなかった。推定の埋蔵量も三倍に水増しして報告。

    ノモンハン事件
    90年代に明らかになったのは日本側の死傷者は一万七千に対して、ソ連側は二万六千。これは日本と戦ったモンゴル軍を含まない。個々の報告を見てもソ連軍は殆ど全てにおいて敗北。最後に日本軍の10倍の兵力20万を投入し日本軍を圧倒。

  • 歴史の書き換え=東京裁判史観から脱却=誇り有る日本国再建!
    大東亜戦争から50年以上の年月が経過し、それまで公開されていなかった
    ●『ヴェノナ文書』(VENONA)
     アメリカ陸軍省内の特殊情報部が、1943年以降、極秘裏に解読してきたソ連情報部暗号の解読内容を、1995年から公開、その文書を指す。
    ●『マオ 誰も知らなかった毛沢東』
    ●『GRU帝国』(Imperiya GRU、アレキサンドル・コルパディ、ドミトリー・プロコロフ共著、本邦未訳) 
     GRUとは旧ソ連赤軍参謀本部情報総局のこと。
    といったものが随時公開され続けており、それに伴い新事実が判明し歴史の書き換えがはじまっている。

    そして、これらの新資料により明らかになって来たものの一つに、昭和3年6月4日に起こった張作霖爆殺が有る。
    今までは関東軍の河本大作の工作により起こされたと言われて来たが、そうでは無くコミンテルン(スターリン)がナウム・エィティンゴンに命令し実行させ日本軍の仕業に見せかけたものであり、盧溝橋事件をはじめとする一連のシナ事変の泥沼化もコミンテルンによる工作だったと判明している。

    そして、大東亜戦争を仕掛けたのは日本では無く(コミンテルンに操られた)アメリカであり、当時のルーズベルト大統領が日本軍の真珠湾攻撃を事前に知りつつハワイの米軍基地に知らせなかった事も新たに公開されたアメリカの公文書により明らかになっている。

    大東亜戦争後、日本に来たGHQはコミンテルンに操られており、現在の日本国憲法もそのコミンテルンの工作により作られたという事が判明している。

    これらの新事実が判明しているのにも関わらず、日本ではGHQが日本弱体化教育をする為に作った日教組を中心に東京裁判史観という明らかに捏造された自虐史観教育が続けられており国益を損ない続け日本を破滅へと進ませている。

    ★誤った歴史観から脱却しなければ日本の破滅は止められない!



    *コミンテルンとは1919年3月にモスクワに創設され、1943年5月まで存続した各国共産主義政党の国際統一組織。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授。文学博士。昭和8年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、旧西ドイツ・フランクフルト大学留学。東京大学大学院博士課程を修了し、平成6年まで東京大学教授。平成16年まで明星大学教授。現在、日本会議副会長。乃木神社中央乃木會会長。
主な著書に、『宰相鈴木貫太郎』(文藝春秋)、『森鷗外ー批評と研究』(岩波書店)、『靖国神社と日本人』『昭和天皇』『和辻哲郎と昭和の悲劇』(以上PHP研究所)、『和歌に見る日本の心』『皇位の正統性について』『象徴天皇考』(以上明成社)等がある。

「2022年 『國家理性及び國體について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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