私は戦争のない世界を望む

  • ヨベル
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784946565830

作品紹介・あらすじ

戦争は避けることができる。スイスの心理学者アルノ・グリューンは、「それは、私たちが考える以上に簡単なことだ」と主張する。私たちが"共感すること"を捨てない限り、"平和への夢"を持ち続ける限り、戦争を阻止することは可能である、と。待望の邦訳出版。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争は人間の問題にほかならない。戦争を引き起こし、他社を殺すのは、人間である。戦争と戦争の原因は政治、経済などあるがが。人間の問題。

    ヒトラーは苦しみと絶望に耐えることができなかった。苦しみと向き合うことがきなかった、苦しみから逃れるために強くなろうとしていた。

    新しいヒトラーの登場を防ぐためんは、自分自身をよく見つめ、見せかけの態度に執着していないかを考える必要がある。

  • タイトルにあるような戦争の問題だけでなく、それを引き起こす要因となるさまざまなことについて考察されています。
    個人的には、戦争を防ぐ方法となりうる愛や夢について語る部分が印象的でした。読んでいて気づかされることが多い一冊です。

  • 幼い頃にありのままを受け入れられず、親への従順を強いられた子供は、自分の感情や他者への共感が難しい大人になる。

    そういった大人が、権力や進歩を求める社会をつくる。より権力を握りたいという思いは、暴力と争いを産み出す。

    自分の痛みを見つめられない人間は、その痛みを押し付ける相手を必要とする。それは、人種差別やパワハラなどの原因でもある。

    個人的な不安や恐れを、ありのままに見つめることと、戦争のような大きな出来事はつながっている。いまだからこそ、読みたい本だと思う。

    私にできることは、
    子供を自分に従順にさせるのではなく、
    共感を持って子育てすること。(これがまたむずかしいんだ。わがままと受け入れることのラインはいまだによくわからない。言わなきゃいけないことは言う。でも感じていることの共感はする。)

    自分のなかの恐れや不安と向き合うこと。

    傷ついた大人である自分が母となり、子供のありようを受け入れることの難しさよ。

    権力や地位を登り詰めた人間が内面的にすばらしいわけではない、というのは、そうかもしれないとも思う。結局、何をするか、より、どう生きていくかなのだ。

  • 夢を見ることは生きることである
    戦争を引き起こすのは人間である
    “ヒトラー”は再び登場するか
    権力に身を委ねた人たち(今日の例)
    夢を失った私たち
    “深い結びつき”を求めて
    愛することをどのように学ぶか
    パウラとの出会い
    愛とはどのようなものか
    “解放する愛”と“所有する愛”〔ほか〕

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