モンブラン

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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990809171

作品紹介・あらすじ

「ポケットに入れて、背中にかついで、心に思って、僕はモンブランを連れていく。」
「そうだ、両親にとって箱の中の黄ばんだ書類はどれも大切なものだった。落ち葉が激しく舞いあがり、木枯らしが吹きすさぶ。コンテナには不要品の数々が積まれていく。同じことが繰り返され、そうして時間は流れていく。
さようなら、きみたち。僕は箱に別れを告げた。」(本文より)

突然の大惨事から10年以上を経て、記憶と、記録と、創作をからませて綴った心の再生の物語。
装幀家・司修氏による表紙・カバー・帯デザイン。

※モンブラントンネル火災事故について
モンブラントンネル(Tunnel du Mont-Blanc)は、フランスのシャモニーとイタリアのクールマイユールを結ぶ全長11.8kmの自動車道トンネル。1999年3月24日午前11時頃、モンブラントンネル内を通過中の冷蔵貨物トレーラーが燃料漏れにより爆発、たちまちトンネル内に火災が拡大する。激しい煙と高温のため多くの被害者はトンネル内シェルターにたどり着けず、死者は39名に及んだ。
本書『モンブラン』の著者ファビオ・ヴィスコリオージの両親は、友人とともにこの火災事故に巻き込まれて亡くなった。

感想・レビュー・書評

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    “ポケットに入れて、背中にかついで、心に思って、僕はモンブランを連れていく。”

    1999年3月、アルプス最高峰モンブランのふもと、フランスとイタリアをつなぐトンネルで火災事故が発生しました。 著者ファビオ・ヴィスコリオージの両親は、そのモンブラントンネル火災事故で亡くなりました。突然の大惨事から10年以上を経て、ようやく書きあげた当時の衝撃、両親の思い出、家族の記憶……。著者自身の心の再生を綴った物語です。

    突然、事故や災害の犠牲者、被害者遺族になった。愛する人々の死を信じられないまま、気持ちの整理がつかないまま、時間だけが過ぎてゆく。怒りや悲しみはぶつける先が定まらないまま、消化不良状態でからだのどこかに残っている。ヴィスコリオージは、なすすべもなくただ目の前のさまざまなことをやり過ごしきた、あの時、この時を綴りました。

    装幀家、司修氏による表紙・カバー・帯デザインです。
    http://editionf.jp/news/774/

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