あざらしのひと

著者 :
  • ネコノス
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本棚登録 : 62
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784991061493

作品紹介・あらすじ

織田作之助賞候補作『伴走者』、旅と迷子のエッセイ『どこでもない場所』の浅生鴨最新作。

月刊ファッション誌「GINZA」(マガジンハウス)で2年にわたって連載された「ゆるゆるジャージ魂」を文庫化。日常生活の中で見かける、ちょっとおかしな行動をとる人たちを、独自の視点でゆるく優しくとりあげた軽妙コラムに、表題作「あざらしのひと」ほか新たに書き下ろした長短のコラムを加えてまとめた1冊。

頼まれてもいない店の手伝いを始める「勝手の人」、何かと話を大きくしてしまう「エキサイター」、なんでも論理的に白黒つけないと気が済まない「ロンリー・ボーイ」、慣れないオンライン会議で突然姿を消す「忍者の人」などなど。

捉えどころがあるようなないような、著者ならではの観察と妄想の数々は、手に取る人をきっとニヤリと笑わせてくれるはず。

感想・レビュー・書評

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    月刊ファッション誌「GINZA」(マガジンハウス)で2年にわたって連載された「ゆるゆるジャージ魂」を文庫化。日常生活の中で見かける、ちょっとおかしな行動をとる人たちを、独自の視点でゆるく優しくとりあげた軽妙コラムに、表題作「あざらしのひと」ほか新たに書き下ろした長短のコラムを加えてまとめた1冊。

    頼まれてもいない店の手伝いを始める「勝手の人」、何かと話を大きくしてしまう「エキサイター」、なんでも論理的に白黒つけないと気が済まない「ロンリー・ボーイ」、慣れないオンライン会議で突然姿を消す「忍者の人」などなど。

    捉えどころがあるようなないような、著者ならではの観察と妄想の数々は、手に取る人をきっとニヤリと笑わせてくれるはず。(出版社HPより)

  • 鴨さんの文章のすごさをあえて野球の投手で言うなら「球速はとくに早くないけど、ボールのコントロール精度が尋常じゃない」ということのような感じがします。

    本作は1つ1つの話は数分で読める程度の長さしかないですが、どれも必ずと言っていいほど「ちょうどいい」という印象を与えられます。長すぎたり短すぎたり、という感じもなく、テンポも、読み物としての展開も、全てにおいて。
    短い話がいくつも連なっているからこそ、それが偶然などではなく「完璧にコントロールされている」ということがよくわかるのです。

    飄々とした文体で、いかにもすごいぞという感じに見えないのにいつの間にか引き込まれている、というところは武術の達人っぽくもありますね。なんとも形容し難いすごさです。

  • 浅生鴨さんのエッセイ。世の中いろんな人がいておもしろい。観察眼と書き方がおもしろくて楽しい。

  • ○○の人というテーマで、自分に当てはめながら読んでいくのが楽しかった。こんな人になりたいな、逆にこんな人にはなりたくないなという感じで。また、時間が経ったあとに読み返してみると、また面白いかもしれない。
    浅生鴨さんの文章は、ユーモアの大切さを教えてくれるから好き。

  • 手に取った時のしっくりした愛しさよ。
    味のある表紙のあざらしが可愛い♡

    「いるいる!そういう人!」の連続。
    改めて人それぞれの面白さを感じる。

    理解し難い他者の行動に対して
    想像力を働かせて柔軟に考えること
    寄り添い受け入れることの優しさ。

    そういった実はとっても大切なことを
    ゆるく楽しみながら得られる素敵な本です。

    他者を知ることで自ずと見えてくる自分に
    ちょっぴり身の引き締まる思いもありつつ
    装画のあざらしを眺めてるうちに
    肩の力も丁度良く抜けて
    軽やかで心地良い読後感。好きです。

  • ふぁーと肩の力が抜けて良い。

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著者プロフィール

作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『伴走者』、『どこでもない場所』、『ぼくらは嘘でつながっている。』『すべては一度きり』『たった二分の楽園』など。近年、同人活動もはじめ『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。

「2023年 『浅生鴨短篇小説集 三万年後に朝食を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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