民族・国家・天皇制―東アジア世界からの古代史研究五〇年―

著者 :
制作 : 立命館大学考古学研究会OB会 
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784991205163

作品紹介・あらすじ

本書は、山尾幸久先生の講義録「古代東アジア世界における日本民族の形成―三〇年間の研究の総括―」を中心に構成しています。これは、山尾先生が立命館大学を退職されたのを期して、先生にご指導いただいていた立命館大学考古学研究会OB会が開催した「山尾幸久先生の講義を聞く会」での講義の記録です。さらに先生の最後のご著書となった『古代の近江―史的探求―』の刊行直後になされたインタビュー、先生の五〇年間の研究の総括というべき「山尾幸久氏に聞く」を併せて、先生の研究全体を見渡すことを目指しました。また山尾先生は、「北山茂夫先生の後任である、この責任感といいますか、自覚、これが結局すべての原動力です」と語られています。北山氏を語ることは、ある意味先生ご自身を語ることではないかと思い、先生の「回想の恩師」と「北山茂夫氏の人物史論」を併せて掲載しました。(「編集に当たって」より抜粋)

感想・レビュー・書評

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  •  2021年に亡くなられた山尾幸久立命館大学名誉教授の同大学の考古学研究会OB会での講義録や恩師北山茂夫氏についての回想などをまとめたもの。
     主な内容は以下の通り。
     Ⅰ研究の総括
     「古代東アジア世界における日本民族の形成 -三〇年の研究を総括ー」
     「山尾幸久氏に聞く」
     Ⅱ回想の恩師
     「回想の恩師」
     「北山茂夫氏の人物史論」
     
     山尾教授の研究領域については、はじめは邪馬台国、卑弥呼の時代の王権の誕生から始まり、次第に6世紀から7世紀の国家形成史に主題が写っていったように思う。
     継体天皇の時代が、古代国家の一つの画期であり、大化の改新についても、虚構論の立場からの研究を進められていた。その根底に日本民族の形成であったり、天皇制問題などがあったのだろう。
     久しぶりにこういう本を読むと学生時代、当時日本史概説1(古代史)を担当されていたのは、別の先生だったが、当時の熱気を思い出す。内容が理解できたということなないが、なんかあの頃を思い出して背筋がピンとするような気持になった。

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