トワイライライト

著者 :
  • twililight
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本棚登録 : 533
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784991285127

作品紹介・あらすじ

森谷未明は進学のために福島県から上京し、三軒茶屋でひとり暮らしをはじめる。
感染症の影響もあり、憧れていたような学生生活は送れず、近くに住むいとこで小説家の信一の家に遊びにいくぐらいしかできない。
ある日、思い切って、本屋「twililight」に入ったことから、未明の生活は変わっていく。
友達と出会い、夜の街を歩き、初めてのお酒を飲む。
そして、恋をする。
twililightの屋上から眺める夕暮れに染まる三軒茶屋、未明は何を探し、何を見つけるのか。
きっと誰もが、この物語の中にいる。

感想・レビュー・書評

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  • 一冊の本としては少々物足りなさがありますが訳はあったのでしょう。良い話ではありますが、30分で2本の短編アニメの内の1本を観た感覚に近いです。

  • 嵐のニノのラジオでこちらの作品が出ていたので図書館で借りてきました。もう序盤でニノのYouTubeの塩パン。思わずニマニマ 笑

    お話としてはいつの間にか終わっちゃったという印象。なんでしょう。特に印象に残らなかった…。
    同じ福島出身ということで親近感はあったのですが…。結局なんだ?って感じになっちゃいました。

  • ちょうど本作を購入した頃に高校卒業以来数十年ぶりに三軒茶屋に行き世田谷パブリックシアターにも行ったので、街並みを思い出しながら読んでいました。

    自分が小説を読むときは、この作品は映像化してほしいなーと思う時もあれば、小説の中だけで完結して自分だけのものにしたいと思う時もあって、本作は後者でした。でも相変わらずの登場人物を甘やかさない畑野さんの作品で、ああ少しさみしい結末かと思いきやすごく嬉しくなる結末で、読み終えた後は、やっぱり映像化してほしいかも、と思いました。

    恋愛話は少しもどかしいくらいが一番いいよねと思ったすごく読後感の良い作品でした。

    今度三軒茶屋に行ったらtwililight にも行ってみよう。

  • 三軒茶屋に縁があるのでちょっと贔屓目の評価。彗みたいな男いるよなー…私も身近にいたらこれは惹かれちゃう。猫みたいに寄ってきて猫みたいにいなくなってまたひょこっと現れる、やだやだ、でも好き。塩パンジャニオタから広まってるけどその前から好きなので皆さんもぜひ食べてみてください笑

  • コロナ禍に上京した大学生・未明の、ひとつの恋のお話。

    敢えてなのかわからんけど文章も展開もやたら淡々としてるなー。コロナ禍序盤を描いてるのに、良くしてくれてるいとこがコロナ感染して「そうなんだ」は淡白すぎるやろ!?心配とかしないの!?

    私は東京に住んだことないけど、東京に住んでいるという実感をするためにバイトやブックカフェ通いをしていてなんだか大変だなあと思った。

    「毎日毎日、あれが食べたいぐらいの希望を満たすだけで、日々は過ぎていく。」のくだり、何が悪いのかわからなかったけど何者かになりたい時期にはすごく焦ることなのかもな。思ったことないからわかんないけど。

    肝心の彗の話は…彗のどこが好きなのかいまいちわからなかったので正直全然恋愛パートにときめかなかった…しかも最後ぬるっと帰ってきたしなんやねん…

  • 初恋として終わっていくかと思ったら、マイペースに生きてる彗の未明に対する静かで、だけどしっかりとした執着があることで初恋で完結しない。

  • コロナ禍で東京の大学に入学した未明。コロナ禍でリモート授業ばかりの孤独な日々からようやく1年経ち、対面授業となった。少しずつ日常が戻りつつあるが、どこかまだ緊張感は抜けない。
    そんな時、お気に入りのカフェでイケメンの男性と知り合って…

    掴み所のない彗がふわふわしすぎて、周りが覚悟しろみたいな雰囲気だったのがとても良く判りました。3ヶ月も音信不通で急にバッタリ出会う事ができたけれど、この先どうなるのかは解らないですね。

    全体的にふんわり優しい文体で、サラッと読む事が出来ました。

  • 完全なジャケ読みだったけど、なんかこの本に凪がれる全体的な空気は好き。
    ブックカフェで出会ったのがイケメンで作家で付き合えて3ヶ月音信不通だったのが何事もなかったかのように元通り、て。そんなアホなと思いつつウィズコロナの日常が淡々と描かれてるなかで、そんな主人公の恋くらいドラマチックでもいいじゃないかと思えた。

  • 田舎から東京に上京してきた大学生の話。
    コロナ禍の時の暮らしや、人との関わりが穏やかにすすんでいく。
    バイト先、大学の友達、お気に入りのカフェ、恋愛、
    出来事がゆっくり進んでいく。

  • コロナ禍での誰でも当てはまるような日常の中に紛れ込む非日常な話でした。
    表紙の綺麗さで手に取りましたが、内容も無駄な表現がなくスルスル読める感じでした。
    良くも悪くも現代の本という印象を受けました。
    主人公の年齢も少し下だったのもあるのと、途中から展開がなんとなく読めてしまう作品でした。

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著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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