時計じかけのオレンジ [DVD]

監督 : スタンリー・キューブリック 
出演 : マルコム・マクドウェル  パトリック・マギー  マイケル・ベイツ  ウォーレン・クラーク 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.81
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  • (12)
本棚登録 : 1659
感想 : 303
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135532435

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。意外にも・・・!

    なんとなく昔の映画に偏見を持っていて、内容が小難しいとか、映像の技術が古くてつまらないのではないかと思いがちだった。
    1971年公開だったらそこまで古い訳ではないのかな?

    テーマやメッセージ性とかではなく、エンタメとして面白かった。
    本来は暴力的・残虐的なもの、犯罪ものは苦手だし避けるのだけど、最初の数分見ただけで映像のポップさやテンポの速さ、会話の可笑しさに惹かれて飽きることがない。
    近未来風なのが逆にレトロで可愛いとさえ感じる。
    ミルク・バーが可愛くてお洒落。
    主人公がやってることは本当に最低の最低なんだけど。

    これどうなるのかなーと思いながら、主人公が捕まってからずっと、どうせまた暴力的な人間に逆戻りするんだろうと嫌な想像をして保険をかけていた。
    でもそうじゃなくて、刑務所や社会は彼をコントロールして強制的に暴力衝動を抑えようとする。
    彼は条件反射のようなもので暴力や女性に拒否反応を示す。
    でもそれって、人として健全なことなのか?と考えさせられる。身体は動かないが、心は動いている。牧師が言うように「選択」がない。
    もしこの計画が続けられても、犠牲となった元囚人を見る人々の心は歪んでいくだろうな。


    アレックス役の役者さんがベビーフェイスの可愛らしい顔をしていて、それが余計恐ろしく感じる。中身が子供のまま成長したような。

    キューブリックって『ロリータ』の監督なんだ。どちらも原作を読みたくなった。

    20231219

  • 有名な作品、一度は観たいと思っていた映画です。
    見始めて数分で、ちょっと最後まで観れないかも•••と思わせる内容で。暴力や性描写がえげつないです。でも展開が気になり、結局ラストまで視聴。
    これを観て何を感じるかは人それぞれだと思いますが、自分的には鬼畜映画としか言えません。暴力の楽しさみたいなものにひたすらフォーカスしていて、不快感しかない作品でした。

  • お恥ずかしながら今迄、巨匠・スタンリー・キューブリック監督の作品を観た事がなかった事もあり、この「時計じかけのオレンジ」を鑑賞したのですが、始まってから15分で観るのを止めようと思ってしまいました。今迄、人並みには映画を観てきましたが、こんな事初めてでした。。。
    なんとか自分を奮い立たせて最後迄観る事が出来ましたが正直、非常に評価の分かれる作品だと思います。作品内では暴力と性描写が多く観られますので嫌悪感を抱く筈です。ただ、作品が上映された当時の時代背景を考慮するとキューブリック監督が訴えたかったメッセージが理解出来るかもしれません。
    簡単にストーリーを説明させて頂きますと、イギリス・ロンドン不良グループ・ドルーグのリーダー・アレックス(マルコム・マクダウェルさん)は、ドルーグのメンバーとつるんでは無差別な暴力や強姦に明け暮れていたが、仲間の裏切りにあい逮捕。懲役14年の実刑判決をくらい収監。刑務所内では模範囚を演じ、内務大臣の監査時にルドヴィコ療法の被験者に成る事で出所する事が出来た。施設での治験を通してアレックスは暴力や性行為に対して激しい嫌悪感を抱く体質に変わる事が出来たのだが、この治験の本当の目的とは!?
    途中で観るのを止めてしまっても全く問題無いので、気になる方は是非、御鑑賞を!

  • 6月に読売新聞で紹介されていて、面白そうだったのでレンタルした。

    超暴力(アルトラ)とルドウィヒ(ベートーベンのこと)を好む少年アレックスは、仲間(グルービーと呼ばれる)とともに街へ出て暴行と殺戮の限りをくり返していた。
    ところが、あるとき仲間の裏切りで警察に捕らえられ、心理療法を受けたことで彼は模範市民として更生する。
    社会復帰したアレックスだが、両親に拒否され、かつての仲間たちに拷問され、さらには被害者から報復を受ける中で、また元の暴力少年に戻ってしまう。
    このテーマというかプロットはなかなかすばらしいなあと思った(「オレンジ」って何のことなんやろう?)。

    でも、セットと小道具が悪趣味で僕にはちょっとついていけない…。
    「雨に唄えば」を口ずさみ、軽快なタップ・ダンスを踊りながら小説家夫婦をめった打ちにするシーンは目を開けていられないほど酷かった(しかし、あのシーンはもしかしたら映画史の中の名シーンの1つかもしれない)。

    ラストの“I was cured, all right!(完ぺきに治ったね)”の「治った」というのはおそらく逆の意味なのだろう(あのシーンもちょっと意味不明だったな)。

    かなり社会批判を巻き起こしたり物議を醸したりしたんじゃないかなあ。
    そういう意味では見る価値ありの映画なのかもしれない。

    スタンリー・キューブリック監督の他の作品も機会があれば見てみよう(面白そうなのは「フルメタル・ジャケット」「シャイニング」「2001年宇宙の旅」)。

  • これも高校時代に名画座で何度かみた。
    陰部にモザイクはいってるんとないんがあったな(笑)

  • 映像と音楽は好きだけど、
    内容は自分には合わなかったかな。

    最初は仲間内でも飛び抜けて残忍なアレックスに
    辟易したけど、
    治療を受けて外に出てきたアレックスに
    かつて暴力を振るわれたおじいさんやその仲間が
    アレックスをリンチしたり、かつての仲間が警官に
    なってアレックスを暴力したり
    結局誰でも残忍で暴力的な一面を持っている
    のを見せつけられた気がした。

  • ある反逆児が人権を奪われたのち正義を捨てなくした人権を取り戻す物語。
    考えさせられるのは人権を尊重するなら正義が成り立たない特性の人間に対してどう対応するかということ。
    前半のグロテスクさからこの犯罪を許すか彼の人権を尊重するかという葛藤。
    でもやっぱり自分の奥さんを目の前で強姦した男は許せないよ。

  • いい なんか分かんないけど

  • とにかく疲れた!スプラッター映画なんかより余程嫌な気分にさせられる おしゃれだよと聞いて密かに期待してた近未来的なモチーフにも特に惹かれませんでした。肌に合わなかったんだと思います。でも早送りセックスのシーンは面白くて好き

  • 善悪の根源とは何か?
    反吐が出そうなほど純粋な残忍さをクールかつスピーディーに描き切ったキューブリックの手腕が恐ろしい。お見事!

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