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- / ISBN・EAN: 4988135538383
感想・レビュー・書評
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タップダンスがとにかく素晴らしい。人間業とは思えないくらい。壁をけ上がってくるりと一回り、すごい。
無声映画からトーキーに変わる時、セリフ回しのうまくない人は消えていったと読んだことがある。まさにそれが描かれている。ひどい声の高慢な女優は確かに性格もひどいのだが、最後の場面で幕の後ろのキャシーが現れるところ、すこしかわいそうになってしまった。あそこまで行く前に分からせることはできなかったのか。
1952アメリカ
2020.7.21BSプレミアム詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雨なのに湿度0%
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これが有名で評価されているのがよくわかる。
ハリウッド黄金期に生まれたかった。
さいごのThe End made in Hollywood.
まで心ぶち抜かれた -
この映画は、個人的に非常にツボにはまっていて、DVDを買ったときは3回連続で見ました。歌もダンスもストーリーも素晴らしいですよね。2年ぶりくらいの鑑賞になりますが、今回はストーリーも大変興味深く見直しました。
『雨に唄えば』は、第一級のミュージカル作品ですが、同時にトーキー誕生時のハリウッドの様子を垣間見ることができる貴重な映画でもあります。
この作品は初のトーキー作品『ジャズ・シンガー』が公開された年の話ですから1927年ということになります。冒頭、サイレント映画のスター、ドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)が、聴衆に嘘八百の経歴を披露する場面がありますが、当時の映画作りはスターの人気に依存していたため(現在でも変わりませんが)、スターのイメージは映画スタジオの収入に直結。映画スタジオは大事なスターを専属化し公私に渡ってイメージコントロールしていたそうです(本格的なスター・システムはもう少し後からになりますが。。)。ドンの演説も映画スタジオの宣伝部がすべてシナリオを考え、作り上げられたイメージを世の中に伝えていたわけですね。
ドンは、その演説で語られる華々しいエリートイメージとは正反対で、もともとは貧しい家に育ったボードヴィリアン。しかし、子供のころから鍛え上げられて歌も踊りも抜群です。それに対して、モニュメンタル映画社の二枚看板のもう一人女優リナ・ラモント(ジーン・ヘイゲン)はサイレントの大仰な芝居と見た目の美しさ以外は、演技も台詞も歌もだめな "Triple Thread"。
映画がトーキーになった時に、”しゃべれない、歌えない”ためにイメージが崩れて姿を消した俳優はたくさんいました。中には、ジョン・ギルバートやクララ・ボウ、ポーラ・ネグり、ナタリー・タルマッジなど、サイレントのビッグネームも含まれていました。劇中、”ハリウッドでしゃべり方教室が大流行”というくだりがありますが、役者たちはキャリアをかけて必死に特訓したのでしょう。おかしいのと同時に当時の彼らの苦労がしのばれて大変興味深いシーンです。
物語の核になる”吹き替え”は、リナの悪声とひどいなまりを隠すために考えついた苦肉の策ということになっています。
実際のケースでも、イギリス初のトーキー映画「恐喝(ゆすり)」(ヒッチコック)では、主役のドイツ人女優アニー・オンドラが英語を全く話せなかったために、英語吹き替えが行われています。アフレコ技術がなかったため、アニーの演技と当時にイギリス女優に台詞をしゃべらせていたそうです。本作のリナの場合とは事情が違いますが、吹き替えが用いられるようになった経緯には、こういう”トーキーに出せない俳優をどうするんだ?”という問題が深く関わっていたのかもしれません。
モニュメンタル映画社のパーティー席上でトーキーの宣伝フィルムが披露された時の関係者の反応は冷ややかなもので、”子供だましの悪趣味なおもちゃだ”とバッサリ。ところが、”ジャズ・シンガー”が大ヒットすると映画界はなだれのようにトーキー化にまっしぐら。製作途中のサイレント映画までトーキーに変更となり、トーキー化が予想外の急激な変化だったために関係者が右往左往した様子が良くわかり、ここも大変面白いシーンです。
さらに興味深いのは、映画に音声が入ったことでサイレントの演技が全く通用しなくなってしまったことです。プレミア試写でドン&リナの『闘う騎士』が大コケした理由は。。。
・サイレントの大仰な演技に音声がついたときに、あまりに日常的な動作からかけ離れた芝居になってしまったこと。
・セリフ自体にも自然さがなく、大時代でこっけいな台詞回しになってしまったこと。
・録音機材や技術が未熟で、均質な録音が出来なかったこと。
・映写機と蓄音機の同期が取れず、映像と音がずれてしまったこと。
などなど。映画ですからかなり誇張されているとは思いますが、実際にもこのようなことは十分起こりえたでしょう。サイレントとトーキーは完全に異なる芸術だというようなことを言っていたのは誰だか忘れてしまいましたが、演技の方法論から根本的に変わってしまったということのようです。
とりとめなくだらだらと書いてしまいましたが、この作品、当然歌とダンスも名作ぞろい。ジーン・ケリーももちろんですが、競演のドナルド・オコナーがソロで演じる”Make'em Laugh”の神業には驚かされましたね。ミュージカルとしても記録映画としても楽しめる一粒で二度おいしい(古)素晴らしい作品でした。★★★★★ -
ハリウッドの人気スター、ドンとリーナは10本以上の作品で共演する名コンビ。世間も彼らの結婚は間近だと噂している。そんなある夜、ドンはコーラスガールのキャシーと知り合い忽ち恋に落ちる。
やがてドンとリーナの新作の撮影が始まるが、時代はサイレント映画からトーキーへと転換期を迎え、彼らの作品も途中トーキーに変更。ミュージカル化され、リーナの吹き替えをキャシーが務めることになるが……。 -
ミュージカル部分が退屈すぎて、無声映画→トーキーまでの歴史のお勉強と、パルクール並みの異常身体能力しか印象に残りませんでした。この人達何者なの。
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久しぶりにミュージカル熱に火が付いた~
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ジーン・ケリーが「雨に唄えば」で踊るシーンしか知らなかった。コミカルなミュージカルで、今の色あせない。
ドンとコズモのタップダンスは驚異的。ドン(ジーン・ケリー)が雨の中の踊りは、心も踊る。