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- / ISBN・EAN: 4988142145024
感想・レビュー・書評
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リー・タマホリ監督、2002年公開の『007』シリーズ第20作。シリーズ40周年通算20作を記念して作られたダブルアニバーサリー作品である。ピアース・ブロスナンがジェームズ・ボンドを演じた最後の作品である。
ボンドは北朝鮮に侵入し、ダイヤモンド商人に成りすまして非武装地帯にある基地を訪れ、アフリカから不正輸出されたダイヤモンドと引き換えに武器の密輸を行っていたムーン大佐を抹殺しようとするが、ムーン大佐の側近のザオがボンドの顔情報を某所へ照会したことで、彼の正体が暴かれる。ホバークラフトでの追撃戦の末にムーン大佐は滝へ落ち、ボンドは彼の父であるムーン将軍に捕らわれ、長きに渡る監禁・拷問を受ける。
14カ月後、逃亡先で中華人民共和国の諜報員3名を殺害して捕まったザオとの捕虜交換が行われ、ようやくMのもとに戻れたボンドは思いがけない言葉を耳にする。それは00(ダブルオー)ナンバーの剥奪だった。1週間前に北朝鮮内部に潜り込んでいたアメリカの工作員が処刑され、ボンドがいた収容所から情報が発信されたことから、北朝鮮での拷問でボンドが機密事項を洩らしたのが原因だと疑うアメリカはこれ以上の情報漏れを恐れ、ザオとの交換でボンドを連れ戻したのだという。ボンドを疑うMは、ボンドの00ナンバー剥奪という決断に至った。 この結果に納得のいかないボンドは、香港に停泊するイギリス工作船に拘束されるが、裏切り者を突き止め、自らのプライドと00ナンバーを取り戻すべく脱出。同地を拠点に活動する中華人民共和国の諜報員ミスター・チャンの協力のもと、ザオがキューバに潜伏中との情報をつかみ、現地に飛ぶ。地元の情報屋ラウルの情報で、ザオがDNA変換療法を行っているロス・オルガノス島の病院にいると判明。
ボンドは島の対岸にあるビーチでジンクスと遭遇。島に潜入したボンドは、ドイツ人に化ける人種変換を受けていたザオを発見。実はアメリカNSAのエージェントであるジンクスと共にザオを追い詰めるが、彼はダイヤモンドを残して逃亡を果たす。
ザオの残したダイヤモンドは、ここ一年で勢力を伸ばしているが、それ以前の経歴が判然としないダイヤモンド王のグスタフ・グレーブスのものだと判明する。グレーブスが黒幕だと感じたボンドは、ロンドンの社交場「ブレーズ・クラブ」でグレーブスに接触。さらに彼に招かれてアイスランドを訪れ、グレーブスの隠された驚くべき正体とその恐るべき征服計画を知ることとなる。
ダブルアニバーサリー作品らしく、過去の作品をオマージュしたシーンが多々見受けられる。
第1作『ドクター・ノオ』 - ジンクスが海から現れる初登場シーン
第2作『ロシアより愛をこめて』 - 部屋にある鏡がマジックミラーになっていて様子が撮影されている、葉巻に関する合言葉のやり取りがある(元作品では2回あるが本作品では1回だけ)
第3作『ゴールドフィンガー』 - ウェットスーツの下に服を着ている、レーザーによる処刑、イジェクトシートの使用
第7作『ダイヤモンドは永遠に』 - ロンドンへ戻るボンドが、ブリティッシュ・エアウェイズの機内で読む雑誌の記事にも『ダイヤモンドは永遠に』と書かれている、敵の主力兵器がダイヤモンドを用いたレーザー光線砲を搭載した人工衛星である
第10作『私を愛したスパイ』 - グスタフ・グレーブスがバッキンガム宮殿に降下するパラシュートに描かれたユニオン・ジャック
第18作『トゥモロー・ネバー・ダイ』 - イカロス撃墜のために船からミサイルが発射されるシーン
その他にも過去の秘密兵器がQの研究室に飾られている(例 - 『007 ロシアより愛をこめて』のアタッシュケース、毒が塗られたナイフ付きの靴(これは敵が使ったもの)、『007 サンダーボール作戦』のジェットパック、『007 オクトパシー』で使用されたアクロスター、鰐型潜水艇など)、ボンドがキューバに行った際に最初に読んでいた本(ジェームス・ボンドのネタとなった鳥類学者)やボンドが旅客機に搭乗するシーンで3代目ボンドのロジャー・ムーアの実娘のデボラ・ムーアが乗務員として登場する、などがある。
この映画は昔、タイの映画館で鑑賞。それにしても、Mの身勝手さはだんだんエスカレート。ボンドを切り捨てたのにまた頼る、情報漏洩のスパイをM1内部でリクルートしたのがMなのに反省なしなど判断力に疑問符が付き信頼に足る上官だとはとても思えない。
この作品は、前作が少しおとなしめだったのを修正してかアクションはパワーアップしているが、なぜかお色気シーンも過激になって人気はイマイチ。(24作品中20位)主題歌を歌ったマドンナの友情出演も結果的には効果なし。でも、充分面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北朝鮮が舞台。敵もボンドかー並みのマシンでわろた。
整形テクノロジーが斬新すぎて殆どSFだよなー。 -
ところどころ見覚えがあった。
人工衛星を使った攻撃なんて近未来的で面白いね。 -
こんなに無茶な設定なのか。愕然。
でも、気楽に楽しめた。
海のCGショボイ。
007強すぎ。 -
ピアース・ブロスナンのラスト007。
02年かぁ。007もこの頃にはかなりアクション色が強く派手なシーンが多くなっている。ボンドカー同士の戦いは面白い。
ピアース・ブロスナンのボンドは悪くないんだけど、ピアース・ブロスナンはボンド以外の方がいい役が多い気がする。 -
CGサーフィンはいただけないがアクションはそれなりに面白い。
でももはや007の冠を被った一介のスパイアクションのそれ。
セガール映画に何でも沈黙をつけるのと同じ。
タイトルは一緒でも中身はもはや…な感じ。
キングスマンの方が英国スパイアクションの正統後継者。
いや、正統ではないなw -
ピアース・ブロスナンになってから、テクノロジーとスケールアップが凄すぎて、かつ殺しとエロがどぎつくなって、007シリーズのヒューミントのスパイものの面白さが薄くなってしまった。ハル・ベリーは好きだけど。ザオ役のリック・ユーンが好きだなあ。「エンド・オブ・ホワイトハウス」でのテロリストといい、すごく存在感がある。アジア系の男優でピカイチ。
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アクションシーンのCGがカクカクしてて、わざと昔風に創ってる?!
最後に衛星は、どうなっちゃうの?
ま、でもやっぱり007ですね。 -
007シリーズ20作目 40周年。それを記念してなのかチョイ役でマドンナが出てます。
今まで007シリーズ それはチョッとありえいだろうと思いながら気にせずに観ようでした。これはチョッとありえないから絶対ありえないだろうになってます。気にしたら観られなくなってしまう。
物語冒頭 舞台は北朝鮮。でも、あっけなく捕まるボンド。1年4ヶ月間抑留される。そこでの激しい拷問。
ボンドは耐える。精神に異常をきたすこともなく。人質交換で釈放されるわけだが、そこには小汚いボンドではあるがふっくらしている。
この抑留期間、拷問で死ななかった。もしくは自決する。というのはなかったのか。主役は死なない。ということなんだろう。
この後進行していくストーリーに対して、絶対にありえないだろうって事でも、これもありか的に観る事が出来てしまった。
透明な車も 38度線に侵攻する兵器も 人物そのものの入替も 突っ込んだらダメよ。
ショーンコネリーやロジャームーアの頃の007。宇宙シーンやSF的なシーンにアナログ感を大いに感じました。そこが味にもなってました。
CGの進歩により、リアルに鮮明な風景。でも、そこがリアルになるほどストーリー的には滑稽におもえてしまいます。
娯楽映画として楽しむ。それだけで良いのかなと思いました。