千年女優 [DVD]

監督 : 今敏 
出演 : 荘司美代子  小山茉美  折笠富美子  飯塚昭三  津田匠子  鈴置洋孝  山寺宏一  津嘉山正種 
  • バンダイビジュアル
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感想 : 284
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569615473

感想・レビュー・書評

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  • テンポよくさくさくと。
    でもこの構成ってすごいよなぁ、と改めて。

    これまた見返すときの年齢や精神状態で、気になる箇所は変わりそうな作品。
    余白もたくさんなので、色々想像してしまう。
    家政婦さんがなんかキーポイントになるかと思ったらふつう??

    監督のつくるもの、もっと観たかった。。。

  • 往年の大女優の想いが、現実と劇中劇を行ったり来たりしながら展開していく。
    主人公は大女優という所がミソでした。やられた!
    はー、面白かったー。


  • ※最後の台詞があります




    ひどく一途な千代子という女性の人生、かと思いきや最後の最後にどんでん返しさせるところが今敏のすごい所。

    「だってあたし、あの人を追いかけてる私が好きなんだもん」

    これを聞いた時、鍵の男を追いかけ続けている自分自身(千代子)が好き、って説が思い浮かんだ。
    この説では恋に恋する乙女のような、自己陶酔で相手のことなんて好きじゃないよという台詞かな?
    でも最後のシーン、千代子は実際の年齢では無くて若かりし頃の演技中の状態。
    よくよく考えればこのお話、千代子の視点で過去の現実と映画がゴチャゴチャに混ざっているし千代子は立花たちへファンサービスのように演技していたの??
    最後の瞬間まで女優として美しく話をまとめたかったのかなーと解釈。だいぶ違いそうですけど。
    でもそもそも普通、姿が変わっても命の恩人って忘れますかね?
    しかもその命の恩人が思い出の大切な品を持ってきた。
    千代子さん残りの命を悟って、命の恩人さんの望む女優を演じたのかなーと思いました。

  • パッケージの感じとパーフェクトブルーの今敏ってことで勝手にエグホラーを想像してたけど、穏やかな映画だった。恋を追いかけた女性の一生を描いたってかんじ。取材にきた社長さんが素敵な人だった。

  • 今敏の持ち味をいかしつつ、ロマンティックなラブストーリーに寄せた話。今作ではあまり深読みせずに普通に楽しんだ。
    各登場人物の台詞がどれもかっこいい。

  • こちらも評判良かったのでレンタル

    うーん、
    最初から何か【このノリ…最後まで観られるかな……】な感じで
    始まったので気負いせずに流してながら観てた←

    面白い回想の仕方でへえ、なにこれって思った
    期待してた女優の今があっさり出てきて割と普通のひとだったことも
    ちょっと拍子抜け
    かるーいノリで時系列無関係に回想に入って、一緒になって体験?
    してるような描写に【好きじゃないなこれ】と即拒否反応出たんだけど
    この辺の描写、演出も人気?評価のひとつなんでしょ…不思議…

    あ、これ「その愛は狂気にも似ている」ってキャッチコピーなの?
    何か内容と【狂気】って言葉のちぐはぐ感すごくなですか…
    【狂気】って言葉は何かちょっとトゲがありすぎるというか何か毒
    過ぎる印象与えるからいきすぎなんじゃ…と思ったけどその違和感が
    おかしいの?最後のセリフあんなだし、やっぱり純愛、愛というか
    【狂気】に似たエゴだった、てこと?男に対する愛では無くて、
    自分への愛でしかなかったことへの【狂気】?

    よく分かりませんねー……
    ところどころ【へえ…】て冷める演出多くて観てるの疲れた、
    パーフェクトブルーもアレだったしわたしはちょっと合わないんだろうな……

  • 再見。ただ強く、一途に、恋に恋する。にしても15年前の作品か。TVに反射する自分の顔を見て、千代子じゃないけど、老いたなっと感じた。

  • ストーリーとしては初恋の人を探し続けるってだけなのにこんなにおもしろく出来るんだなぁと関心しておりました。細かな部分とか全く気付かず、色々わかってなかったけど、時間というか場面をうまく切り替えるのが秀逸でした。

  •  その愛は狂気にも似ている。
     一人の売れっ子女優の生涯を映画の世界と現実の世界をクロスカッティングさせながら描いた幻想的な作品。
     女優の生涯と一人の男性への思いを主軸に描くというアイデア、今敏監督特有のクロスカッティングなどは面白かったが、ストーリーに関して言えばあまり面白くなかった。『パーフェクト・ブルー』と比べるとかなり見劣りする。
     立花源也や井田恭二のキャラクターは面白いが、それ以外は良くも悪くも普通だった。決して珍しくないタイプのキャラクターだし、面白い動きをするかというとテンプレートな動きしかしない。
     一途な初恋をテーマに描いてはいるものの、表現方法が奇抜なだけで特に新しいものがあるかと言えばそうでもない。恋に恋する乙女なんて珍しくもなんともない。
     映像や表現は非常に優れているが、それ以外はほぼ平均の域を出ていなかった。

    キャラクター:☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆
    世界観   :☆☆☆☆☆
    テーマ   :☆☆☆
    映像    :☆☆☆☆☆
    台詞    :☆☆☆

  • なぜか 吉永小百合の 一生みたいだけど
    かなり前の 女優なんですね。
    そうか。原節子か。それにしても、バタ臭くない。
    1923年 関東大震災 の日に 生まれた。

    テーマは 『一途』『ひたすら』

    今敏は 雪の降った街が好きなんだね。
    藤原千代子 が 女優として 成長しながらも、
    一途に 想いを寄せる。

    一途に追いかけるオトコは つねに 反体制だった。
    なにかに 追いかけられていた。

    そして、千代子に想いを寄せる 立花。
    ドキュメンタリーとしての 千代子 を描こうとするが
    いつも、想い入れ 千代子を 助ける。
    オムニバスというか 
    日本の歴史を タイムマシンのように さかのぼっていく。
    うまいよねぇ。そのつなぎ方が。
    まさに 『千代子 七変化』

    カメラマンの ツッコミが とぼけた感じで。
    合いの手のようだ。

    現在 そして 想い出。過去の出来事。
    それの境界が 不鮮明になっていく。
    一途な想いだけが 貫く。

    左目の下のホクロが チャームポイント。

    追い求めるコトが、若さを保つ秘訣。
    『彼を追いかけてる私が好き』に すべてが収斂する。

    今敏監督が 洗練された感じがある。

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著者プロフィール

今 敏(こん さとし)
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。漫画家、アニメーション監督。大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、漫画家としてデビュー。漫画作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石 -今 敏全短篇』(以上 講談社・刊)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上 徳間書店/復刊ドットコム・刊)がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日逝去。享年46歳。

「2023年 『今 敏 MANGA選集 3 海帰線 [ワイド版・生原稿ver.] KAIKISEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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