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- / ISBN・EAN: 4933672228020
感想・レビュー・書評
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反乱や物語終盤のカット割りは古臭さを全く感じさせず、今尚観客の感情を揺さぶれる。
いつか見ようと思っていた、かの有名なオデッサの階段シーンを見れたのは何よりも幸せ。ここでもカット割りが効果を発揮し、緊張や恐怖、悲しみの感情が押し寄せてきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1905年のロシア、戦艦ポチョムキンで劣悪な環境の中、働かされていた水兵が反乱を起こす。オデッサの港では民衆がポチョムキンを歓迎するが、鎮圧のため軍が向かってくるのだった。
川越スカラ座にて、弁士・伴奏付きの無声映画上映会で観る。
活動弁士はハルキさん、ピアノ生演奏は新垣隆さんでした。
同時上映はチャップリンの放浪者。
上映後にはハルキさんの素晴らしい歌もあり、満席になった会場が聞き惚れていました。
弁士がいるのは日本だけで、海外ではない文化だそうです。
神父役が監督さんなんだそうです。 -
BGMがショスタコーヴィチのやつが好き。
一回目は画面からのものすごいエネルギーに圧倒された。落ち着いて見てみると、虐殺シーンで撃たれて倒れてるはずの人が腕枕してゆっくり寝転んでたり、エキストラが多いせいか細かいところで面白い。
なんにせよすごい映画である。 -
圧政、うじ虫、虐殺、足の無い人、パニクる群集に踏まれ死ぬ少年……。
神も仏もあるものか!革命だ!っていうプロバガンダ映画。
白黒&サイレントなれど叫びが聞こえそうな"オデッサの階段"シーンは必見。
ポチョムキンという響きだけで楽しい映画と信じ込みTVで見た子供時分。 さっぱり意味は判りませんでしたが、群集が階段を駆け下りるシーンのただ事でない雰囲気は強く印象に残りました。
やはり名シーン、名曲、名画ってのは理屈でなく、感覚に訴えかけます。
つまり本作の凄い処は、新しい手法でそれを形にしちゃった処です。
アドリブもあるでしょうが、編集という必然の作業でしかも27歳でやっちゃったエイゼンシュテイン監督って凄い。
あと群集の人数が異常に多くて凄いです。
〔080324鑑賞〕 -
2013年8月18日観賞。モンタージュ手法を駆使した、無声映画の古典と言われる作品。ソ連の戦艦ポチョムキン号にて厳しい労働・劣悪な環境にさらされる水夫たち、彼らを革命へと駆り立てたのは腐った肉を使ったスープだった・・・。白黒の映像・時折挟み込まれる台詞と情景説明・壮烈な音楽で構成される映画だが、何しろ映像の迫力がすごい。またそのすごい映像が、関係ない静物のドアップや遠景からの撮り下ろし・目まぐるしく動き回る人物へのズームなどの編集技法を駆使して表現されるものだから圧倒されてしまった。有名な「オデッサの階段」シーンの緊張感と絶望感には涙が出た。死体が折り重なる長い階段を乳母車が駆け下りていく、こんな構図をよく思いついたものだ・・・。
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赤く染まった旗がカッコいいんです。
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授業で観た。初のサイレント映画だったけど、退屈することもなく、十分面白かった。
私はサイレント映画=音が全く無いものだと勝手に思っていたので、音楽が付いていることに驚いた。(苦笑)
尾とは音楽のみで台詞はなく、字幕だけなのに虐殺シーンとか最後のシーンとかの緊迫感が凄い!
もっとちゃんと勉強してから観直したい。 -
1925年。セルゲイ・エイゼンシュテイン。
モンタージュ手法(視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法)の確立。台本の言語的要素を映像に置き換えて編集していくのがエイゼンシュテイン流。俳優たちの状況を複数のカメラを用いて同時撮影し、その時間尺をかえることなく多面的な視点を取り入れたものがグリフィス流(ex.黒澤明の「七人の侍」)。エイゼンシュテイン流は小津安二郎で見られる。ハリウッド標準はグリフィス流。
共産主義映画。有名な「オデッサの階段」というシーンがある。
全体的に緊張感がある。映像と音楽がうまく結びついていて、カメラを動かさなくても躍動感がある。ロングショット(被写体とカメラの距離が非常に遠く全体が見えて、被写体全体が周辺環境で小規模に見えるようなショット)とアップショット(その逆)の緩急がある。