Heaven's hell (通常版) [DVD]

アーティスト : Cocco 
出演 : Cocco 
  • ビクターエンタテインメント
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988002455584

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に活動を休止した歌手Coccoのドキュメンタリー作品。故郷を愛する彼女が、米軍基地問題をはじめ色々と問題を抱える『沖縄』のために『だだ文句をたれる』のではなく一番身近な『海のゴミを拾う』ことで行動しよう、歌をうたおうという内容。高校生や中学生をコーラス、演奏に従え、たった一曲だけのコンサートをする。

    彼女自身も過去にリストカットをしていたとか、曲の歌詞も暗く過激なため、『ネクラ系』に思われた彼女だったのだけど、映像をみたら、とってもよく笑うし、喋るし、元気いっぱい!ってカンジでとても良いオーラのある人。人を惹き付ける人ってこいう人のことなんだなあ〜としみじみ。あとスタイルの良さもあるんだろうけど、背筋がいつもピン!としていて仕種のひとつひとつがキレイ。

    彼女の言葉で今回のイベントをするきっかけとか、子供たちへの思いとかを語っているのだけど、物事の本質を、知識からではなく自分の感覚みたいなものできっちり捉えている人なんだな〜とも思いました。『校庭を100周走ったら1周は誰かが付き合ってくれる』とか『組織とか派閥のできるだけ少ないところとして、学校を選んだ』とか。

    でも一番感じたのは「ああ!やりたいことって出来るんだ!!」ということ。すごくベタで恥ずかしいんだけど、会社とか大人の付き合いとかの中で頑張っても報われないなんてことが社会人になってから本当にたくさんあって、自分の中で知らないうちに『ここまでしか出来ない』という制限をつけてしまっていたのだけれど、彼女の今回の行動が『やろうと思えばなんでもできる体現』としてバーン!と見せつけられたようで、とてもショックでした。やっぱり制限をかけているのは、世の中や他人ではなく自分ってことなんだろうな〜。でもそれが商売、となると全然違うハナシになってしまうのだけれど。

  • 幾度も幾度も、自分の思いを伝え続けるこっこ。
    あきらめないで、きっとくじけそうになったことも1度じゃないだろうけど、やっぱり歌う。伝え続ける。
    7年も前のあっちゃんの唄が、今になっても色褪せない、伝わってくるものがある。
    色んな人と繋がって、繋がりにくい世間に何かを届けようとして、世界中に「愛してる」と言い続けるあっちゃんの想いがいっぱい詰まっている。

  •  平成15年8月15日夕暮れ刻、那覇中学校の校庭に Coccoは立った。同高の吹奏楽部と生徒、同県内の生徒にアメラジアン(アメリカ人とアジア人の間に生を受けた子供)を含め総勢二百人の学生をバックコーラスに従えてたった一曲を歌った。その日に僕はどうしても立ち会いたくて、チケットをネットオークションで落札する寸前まで行った。本当の事だ。だがやはりそうする事が彼女の意志に背くと思い止まり、計画は投げ出した。その昔に参加したライブで「私はインターネット撲滅委員会の会長」などと彼女が言っていたのを想い出すと笑えたから。そして今月になって24日に(彼女が意志したものではないだろうが)僕が手にした物は、彼女から届けられたクリスマスプレゼントではなかったろうか。夏のあの校庭で彼女が歌った一曲と、そこに至るまでの過程の収録されたDVD が店頭に並んだ。

     失笑されるだろうが僕は彼女があのまま活動を続けていたら死に至ると予測していただけに3年前の「活動中止」の知らせはある意味で、吉報だった。どんな縁があったのかは知らないが彼女は活動中止直前にTVの歌番組に出演し、司会に引退の理由について触れられると「沖縄の海が汚れたのでゴミを拾いに帰る」と答え出演者らの笑いを誘った。緊張してモニターを覗いていた僕も連られ、笑った。が、DVD の冒頭は彼女がその海辺でゴミを拾っている映像から始る。幾つかゴミ袋を持って。僕はそれだけで、溢れてしまう。沖縄に帰り海の辺りをゴミを拾い歩き、減る所か増え続けるゴミを前にして(海を愛おしいと想う分)海を憎み始めたと告げる。だが「それでもただ愛するしかない」と達した、と。そして思春期の者が集められているであろう場所「高校」を一高ずつ回り出す。何ら後ろ楯を持たずに一人の「個」として、自らの足で、同志を求めた。紆余曲折を越え、やがて当日。一夏のコーラス隊と吹奏楽部を後ろに従えた彼女はアコースティックギターのストロークと共に、10分足らず還って来た。

     「あーあ、あーいたいな、あーあ、ほーんとだよ」

     この程度のフレーズであれば誰でも作れる。が、誰一人として彼女のようには歌えない。何故か。そこには、否、彼女の歌にはいつも偽りのない裸の言霊が宿っているからだ。「会いたいな、本当だよ」それは彼女が愛し求める「海」に向けて放たれた言葉なのであろう。それでも彼女のファンの中にはそれが自分へと向けられた言葉なのだと想える僕のよう幸福なファンもいるであろう(笑)。この新曲を(海辺でゴミを拾いながら)彼女はずっーと歌っていてくれたのだ。

  • CoccoのDVD。
    涙なしには見られない。号泣。

  • すごい最後の十分間のコンサート!

  • アメラジアンを知っていますか?ゴミゼロ大作戦のドキュメント映像。ゴミはゴミ箱に!

  • あぁ、楽園にキスをこめて

  • ゴミゼロ大作戦

  • 活動休止後、Coccoが始めた「ゴミゼロ大作戦」
    色々なメディアに搭載されたりしましたが、本当にCoccoの力強い沖縄に対しての思いや願いが歌に詰まったドキュメンタリーです。
    ファン大必見!!!

  • Coccoが活動休止後に発案した“ゴミゼロ大作戦”イベントのドキュメント。ファンじゃない人も必見。

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著者プロフィール

1977年、沖縄県那覇市出身。アーティスト。
シンガーソングライター・女優・絵本作家・エッセイストなど多方面で活躍。透明感のある独特な存在感を持つ。
絵本には『南の島の恋の歌』『南の島の星の砂』(共に河出書房新社)が、エッセイ集や小説『ポロメリア』(幻冬舎)などもある。

「2019年 『みなみのしまのはなのいろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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