ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD]

監督 : ラース・フォン・トリアー 
出演 : ニコール・キッドマン  ポール・ベタニー  クロエ・セヴィニー 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.75
  • (113)
  • (127)
  • (134)
  • (27)
  • (9)
本棚登録 : 691
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102007935

感想・レビュー・書評

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    斬新というか画期的というか。
    舞台的映画。

    最初は、受け入れられない映像かもと思ったけど、魅入ってしまった。

    因果応報、右の頬を殴られたら左右の頬を殴り返してやれ的な、3倍返し的な。
    気分爽快とまで行かないけど、ままスッキリ。

    二コール・キッドマン美しいわー。
    特に横顔が素晴らしく美しい。

  • ほんとうに心の底からとことん人間が嫌い、なんだなぁ。
    人間は醜い(けれど愛おしい)、人間は愚かだ(けれどだからこそ聖への転化の可能性を秘めている)、の( )までが、この監督の作品には、ない。

    そこに共感できる。

    犬は真上(神の視点)に向かって吠える。
    「おまえたちのことだ」と。

  • 人間の厭な部分が剥き出しよ

  • 人間ってどこまでも汚くなっていくんです。人の親切につけ込み利用する人間の欲はどこまでいくのか。これを観た人は、残酷な結末と人の理性の崩壊に、最後息を飲む程夢中になっていることでしょう。

  • 「美しき逃亡者があらわれ、一つの村が消えた」


    ロッキー山脈の麓にある孤立した村、ドッグヴィル。
    村人は23人。
    そこにひとりの美しい女性、グレース(ニコール・キッドマン)がやってくる。
    自称作家の青年トム(ポール・ベタニー)は、村人たちに彼女をかくまうことを提案。グレースはトムの計画に従い、無償で肉体労働を始め、徐々に閉鎖的な村人たちの心を開いていく。とりあえず村の一員として認められた彼女だが、やがて警察からの手配書により、強盗に関与している疑いをかけられ、村人たちの態度は急変。村人たちはグレースを奴隷扱いするようになり、りんご農園を経営するチャック(ステラン・スカルスゲールド)は、彼女をレイプする。そのことを知ったトムは、村からグレースを逃がそうと決意し、トラック運転手のベン(ゼルイコ・イヴァネク)に協力を頼む。しかしベンは裏切り、グレースは村人たちに逃亡防止用の重い首輪をはめられた。連日のように重労働を課せられ、男たちに弄ばれるグレース。ついにはトムまでも彼女との肉体関係を望むが、グレースが断ったため、傷ついたトムはギャングに通報。
    やってきたギャングのボスは、グレースの父(ジェームズ・カーン)だった。グレースは彼と議論の末、自分が家に帰る代わりに、ドッグヴィルを全滅させるよう要望を出す。ギャングの部下たちは村に火を放ち、村人たちを次々と射殺。
    そしてグレース自身は、トムを射殺するのだった。

  • こんな映画があるんだ。。。な映画です。
    村人にひたすらイライラさせられますが、もし自分が村人と同じ立場にいたら…同じように振舞うかもしれない…
    ラストは衝撃でしたが「すっきりした」ってちょっと思ってしまった…

  • げんきでない部門にかけてはぶっちぎり
    ラース・フォン・トリアー監督のアンチアメリカシリーズ


    チョークで引いた家の間取りに
    最小限の家具だけが置かれた黒い舞台
    壁も景色もないこのワンセットだけで三時間続きます
    情報量が少ないので人間に集中するしかなくて
    想像力の使い方がまるで読書のよう


    舞台は1930年代のアメリカ
    道が行き止まる最果ての小さな町ドッグヴィル(犬の町)
    その閉鎖的なコミュニティーの中で
    抵抗する術を奪われた一人の女性が
    15名の住人それぞれから悪意や欲望の掃き溜めとして徹底的に「人間ゴミ箱」にされていく様が
    もう観ていて本当に胃がいたくて堪らない

    情報弱者な住民の愚かさ全てを見透かした上で
    なお相手をあやし続ける主人公の言葉の選び方や赦しの心
    その自己犠牲を栄養にみるみる太っていく
    住民達の弱さや傲慢さ
    容赦のない人間批判と同じくらい
    アメリカという国への中指の質量が感じられて
    それがまたまあしんどいしんどい


    吐くほど泣くしかないダンサー・イン・ザ・ダークの不条理さに比べて
    ある種の救いが用意されている分
    こちらの方が幾らか消化はし易いのかもしれないけれど
    それでも観終えた後の不快感は尋常じゃないです
    観ている自分の悪意を引きずり出されて目の前に突き付けられているような感覚に
    んもう終始うぶうぶし通しでした
    番外編のDVDもあるらしいので今度観てみよう わくわく

  • まるで舞台を見ているかのような感覚。この舞台装置のせいか、とても寓話的に感じる。結末は衝撃的だけど、わたしが引き込まれたのはそこではなくて、そこに至るまでの村人たち。描かれているのは人間の本質だと思う。
    そして、まるで神の視点のような語りが印象的。

  • これは良かった。映画としての見せ方が素晴らしい。小さな共同体の少しずつ麻痺していく人間性。最終的には狂気の結末ですが、それを必要以上に残酷に描かず、象徴的に示しているのが余計心に訴えかけた。小さな舞台に白線を引いて建物などのセットをイメージし、効果音を付け、その空間を余計狭いものに閉じ込めていた。ニコール・キッドマンの美しさと正義感が余韻として残る。

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