日経サイエンス2014年11月号

  • 日本経済新聞出版
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  • <ビッグバンもそれによって始まった3次元宇宙も4次元宇宙が生み出した幻想かもしれない>

    Scientific American日本版、11月号。

    特集は「新説 宇宙の起源」。冒頭のひと言は、最初の記事「始まりは4次元ブラックホール」の副題。
    いや、なんとシビれるフレーズでしょうか。宇宙論は、シロートが聞くと哲学みたいです。
    実際、プラトンの「洞窟の比喩」が引用されていたりします。3次元宇宙は4次元宇宙の影、と聞くと何だそれはと思うわけですが、そう仮定すると説明のつく点がいくつかあるのだそうです。4次元もブラックホールも実感として思い浮かべにくいものですが、4次元宇宙が本当にあったかを検証するのに有効であろう方法が宇宙マイクロ波背景放射のゆがみを確かめるというものだそうで。・・・まずは研究の進展を待つことにしたいと思います。よくわからないけどわくわくするのが宇宙論、といったところです。

    特集の2つめは「がん研究最前線」。1つめの記事は「腫瘍血管を味方につける」。腫瘍への血流をよくして、抗がん剤を病巣に届きやすくするというものです。腫瘍では往々にして血管が圧迫されるため、抗がん剤が行き渡らず、また低酸素状態になってがん細胞の悪性化を促す傾向があるのだそうです。血管の正常化により、こうした問題が改善される可能性があるとのこと。ただ一方で、がん細胞が血流に乗って体内に蔓延する可能性や、がん細胞に供給される栄養が増える可能性もあり、臨床適用にはまだ遠そうです。

    その他、考古学の話題として、テオティワカンの記事が興味深かったです。

  • テオティワカンが熱い。「何か見えるかね」「はい、すばらしいものが」という発見が再びあるか。

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