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- / ISBN・EAN: 4907953002869
感想・レビュー・書評
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もたいさん、好き。
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私も吉野刈りはイヤだな。うん。
少年達のように、強く、熱く、くじけそうになりながら、時々くじけながら、人生に立ち向かい続けていけたら、きっと幸せになれるな。 -
隠れた良作です!
物語は、街の少年たちを支配する「吉野ガリ」とそれに対する少年たちの反抗という筋書きですが、これってユーモラスに見えて、万事に共通するエッセンスがふんだんに含まれていると思うのです。
・伝統と改革
・価値判断基準の差異
・郷に入ったら郷に従え
・これまで生きてきた価値を守る
・時代は変化する
・「伝統は伝説になる」
・親の子離れ子の親離れ
空間的かつ時間的広がりの中で生きざるを得ない”人間”の葛藤をうまく描いた良作です。 -
茶髪でクールな髪型の転校生・坂上君の登場に、おかっぱ男子一同、どよめく
見どころ
『かもめ食堂』の荻上直子監督長編デビュー作。もたいまさこ演じる“おばちゃん”に揃って同じ髪型にされる男子たちの心にある日芽生える違和感。その成長過程が愛おしい。
ストーリー
のどかな田舎町。ここに暮らす小学生の男子は全員バーバー吉野のおばちゃんが手掛ける“吉野ガリ”というおかっぱ頭をしていた。おばちゃんの息子・慶太はもちろん、誰もがそれを当たり前だと信じていたある日、東京からモダンな髪型の坂上君が転校してくる。 -
変な頭(マッシュルームカット)でハレルヤを
歌いだすのがもうドリフでしかないのだけれど、
田舎の風景と溶け合って妙なおかしみを感じてしまう。
少年たちを見ると追いかけてくるちょっとおかしな
男の人とか、昔は結構こういう人もしっかりと
コミュニティの中で普通に生活してたよなぁ、と
思ったり。
思春期の少年たちが少年らしい理屈で親や大人に
反旗を翻すんだけれど、やっぱりお母さんの事は
大好きで、っていうのがなんか嬉しくて
笑いながらちょっと泣けた。
のんびりと見るのにいい感じ。 -
町の小学生男子がみんな同じ髪型。しかも、おかっぱ。
見た目のインパクトが大ですが、流れる音楽がとてもきれいなコーラスで、江連と全くあっていないところがまた可笑しい。
昔々、その町の男の子が天狗にさらわれたことがあったため、天狗に女の子と間違わせるためにその髪型が考案されたのだとか。
バーバー吉野が代々守り続けている吉野刈り。
みんなおんなじだったから気がつかなかったけど、もしかしたら気づいていた子がいたかもしれないけど言える雰囲気では決してなく、まあみんな同じだから波風立てずに、当たり前に吉野刈りは受け継がれてきた。
そこへ、東京からの転校生、サカガミ君が来る。
おしゃれでカッコいいサカガミ君はたちまち女の子たちの人気者に。
僕たちだってもてたい!かっこよくなりたい!
学校の先生から「吉野刈りにして来い」と言われても、天狗並みに怖い吉野のおばちゃんに「早く髪を切りに来い」と言われても、頑なに吉野刈りを拒否するサカガミ君。
バーバー吉野は吉野君たちのたまり場でもあった。
秘密基地は別にあるけど、お駄賃やおやつをくれるおばちゃんは、怖いけどいい人で、何より吉野君のお母さんである。
だけど、何がなんでもみんなと同じ髪型を強要するのは、違うんじゃないかな。
少年たちの反抗がはじまる。
正直、悪意のかけらもなく、よかれと思って吉野刈りを押しつけてくる吉野のおばちゃんは、苦手系。
自分はいいことをしていると思っているから、他人に意見を聞く耳をもたない。
職場でも家庭でも影の薄い、しかも大人なのに吉野刈りの父さんがなかなか良い。
守りつづけていかなければならないものは、ほかにあるんじゃないかな。
笑いながら見ていたのに、なんだかほろりとしたような。
少し熱っぽくて力の入らない日曜日にぴったりの、脱力系映画でした。
しかし、少年たちのクーデターは格好良かったぞ。 -
少年たちの吉野刈りや秘密基地、DVDのパッケージやメニュー画面までも私のツボだった。可愛い。小学男子たちの会話が、エロ本やら好きな子のことやらくだらなくて愛おしい。カブトムシの観察をする◯◯の観察をする◯◯の〜っていう会話に笑った。小学生に戻りたい、、
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2003年 日本
監督:荻上直子
出演:もたいまさこ/米田良/大川翔太/村松諒
これは導入部の視覚的インパクトがとにかくすごいです。山に囲まれた田舎の田んぼや林に囲まれて、こけしみたいな(あるいは80年代のテクノカットみたいな)全員同じ髪型の少年が幾人も、合唱団の白い衣裳を着てハレルヤを合唱しているのです。この髪型がいわゆる「吉野刈り」で、タイトルにある「バーバー吉野」のオバチャンに刈られ、その町の少年は皆この髪型にしなくてはならないという伝統があるわけですが。
「吉野」という響きが、奈良の吉野を思い出させるせいか、天狗に攫われないために同じ髪型にしているという言い伝えが妙に信憑性があったり、それを信じて疑わない善良な町の人達の暮らしぶりや、古き良き純朴な少年達の様子などを見るにつけ、一種のノスタルジックなファンタジーのようでもあるんですけど。
案外オチは、古い伝統は新しいものに刷新されていくんだよ、少年はそうして成長していくんだよ、みたいなものだったので、逆に意外というか拍子抜けしました。でも、ほのぼのと和める良い映画です。
(2006.12.10) -
娘と。
ツボだったようで、もたいさんの太極拳に爆笑。 -
小学校に通い直したくなる