新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX

出演 : 香取慎吾  佐藤浩市  江口洋介  藤原竜也  山本耕史  オダギリジョー  中村勘太郎  山本太郎  堺雅人 
  • ジェネオン エンタテインメント
4.10
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102052638

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとこの人かっこいいじゃない…ってなるのが土方、山南、斎藤、沖田。香取慎吾の近藤もとても良い。ドラマのおかげで山本太郎が原田左之助にしか見えなくなった。

  • 幕末モノはラストに向けてどんどん暗くなる率が高いので見ていられるだろうかと思ったものの、最後までだれずに見ることが出来ました

  • 三谷幸喜作品の良さは 
    脇役が主役のような思い入れがあるように
    ちりばめられていて 
    緊張感がある作品になっているというべきなんでしょうね。

    最初の脇役の主役は 芹澤鴨(佐藤浩市)。
    水戸尊皇派の堕ちこぼれで、
    自堕落な中に 死に場所を求める。
    沖田総司(藤原竜也)の穢れなき目を汚したいと
    言うところなんぞはゾクゾクする。

    江口洋介の坂本龍馬は 『みゃーみゃー』でいただけない。
    おりょうは 麻生久美子で あたらしい おりょうである。
    深雪太夫とお孝の二役も 優香 はよく演じ分けている。
    和服姿が似合うんですね。

    武闘派のなかで 知性派が 
    山南敬助、新見錦、武田観流斎、伊東甲子太郎の4人が出てくる。
    これは 現在何が起こっているのかを説明する係りでもある。

    山南敬助(堺雅人)は、
    傑出していた。今回の当たり役であろう。
    その伏線として 新見錦(相島一之)は 
    知に勝り知に溺れる役を演じる。
    この二人は 今回の新選組では生きていた。
    さすが 三谷幸喜というよさである。

    武田観流斎は キャストが失敗。ちょっとこけおどし。
    伊東甲子太郎は 弁舌さわやか・・・
    新選組が『武士道を重んじていること』に限界を指摘する。
    近藤勇に 新選組を離隊するときの口上 
    そして 近藤勇を 暗殺しようとする時に 
    近藤勇から 
    『新選組の出身が問題ではなく、薩摩と長州の出身でないこと。
    つねに 出自が問われる』といわれて、気がつく場面など
    よくできている。

    徳川慶喜っていう 弱気な何を考えているのかわからない姿
    をうまく描写している。
    徳川慶喜があって 明治政府ができたことを理解できる。
    なぜ 大阪城から江戸に逃げ帰ったのか?
    そのことが、徳川慶喜への 一番の疑問となるだろう。

    佐久間象山が 石坂浩二・・・なるほどいいよ。
    勝海舟が 野田秀樹・・・これは、はまり役ですね。
    あのべランメイチョウの リアリストを演じる。
    近藤勇の限界を ばっさりと切るところなんぞ・・・。
    構成力がうまいのである。

    近藤勇、土方歳三、沖田総司などの名前は知っていたが
    歴史の中でどんな役割をしたのか 
    そのことをよく認識していなかった。

    黒船が到来し 攘夷の声が上がり 尊王論のなかで
    『尊皇攘夷』がはっきりと姿を現したときに・・・
    百姓のこせがれが 剣道場の養子になり 
    下級武士の仲間入りをした。

    近藤勇は 弱腰で堕落した武士を目の当たりにみながら
    本当の武士になろうとした。
    佐幕の立場で まっすぐに突き進んで行った。

    新選組!は 近藤勇(香取慎吾)の生い立ちから
    新選組を作り、その規律を守り、会津藩のお抱えになり、
    次第に頭角を現し 直参になり、佐幕であるがゆえに
    時代の流れにのれなかった。
    近藤勇の一生を描きながら 幕末の時代を描写する。

    日本の歴史から見ると 
    近藤勇の敵対した薩長連合が官軍となり 
    明治政府として樹立されることになり、
    敗軍であった。勝てば官軍という言葉のように
    歴史とは勝った者が作るのである。
    新選組は 歴史の中にうずめられてしまった。
    それでも 新選組のもつ 大儀 とは一体なんであったか。
    逆賊と断定されて 葬り去られてしまうのは残念な気がする。

    忠臣蔵のように 短気な殿様を持った部下たちが
    殿様の無念を晴らすために 
    敵をとるという 忠義の物語として
    描かれ、日本人が好んでいる。

    新選組も同じように 忠義 という視点で見れば
    新選組をとりたててくれた 会津藩主 松平容保 への忠義
    という側面で見れば 忠義の物語として 組み立てられる。
    しかし、幕末には 坂本龍馬 西郷隆盛 桂小五郎など
    スターが多く 
    見事明治政府を作った物語に話題は集中するのだろう。

    新選組の歴史的価値を
    今もう一度見直すことが大切なのかもしれない。
    家茂将軍の死、孝明天皇の死、という二つの死が重なったことが
    歴史の転換点になったような気がする。

    尊皇攘夷が 倒幕尊皇と発展して 
    佐幕攘夷にならなかったことが
    300年続いた江戸幕府の崩壊を招いた。
    なによりも 気弱な徳川慶喜の逃げ回った結果 
    幕府の求心力をなくしてしまったことが
    幕府崩壊の原因のようだ。

    幕府の中で 勝海舟のように 
    余分な血を流さないで 政権交代する
    という考えが支配したことも 大きな意味があったのだろう。
    三谷幸喜の描いた 新選組!は 敗者にスポットライトを当てて
    歴史の視点をかえ 幕末の青年たちに自由な翼を与えている。
    おもしろい 大河ドラマ となっている。

    誠の武士であろうとし、
    忠義に生きた 近藤勇の最後。
    結末は 近藤勇の斬首 でおわった。
    実に オトコ くさい ドラマだった。
    これまで書いてきたが まとめてみると・・・

    1 試栄館時代
    近藤勇は時代の中で いくつもの変化があった。
    剣道場の養子になることで 武士になった。
    剣を磨き、修行に励み、周りに有志たちが集まった。
    それは 思想ではなく 
    近藤勇という人間の魅力に集まった。
    出自が農民であるがゆえに 
    身分に分け隔てなく対処する姿勢は
    周りの人たちを共感させた。

    2 新選組誕生まで
    将軍を守るとして京に上る浪士組の一員となり
    その中で、確実に仕事をやり遂げながら 評価される男となる。
    清河の策略もあったが 今日に居残り 壬生浪士組として
    旗揚げするも、芹澤鴨との抗争の中で 近藤勇は鬼となった。
    土方歳三は 巧みに 壬生浪士組をマネージメントする。
    武士たろうとするするために規律を厳しくするために
    新選組の御法度を作った。

    3 京で活躍、内部での規律
    会津藩のおかかえ となり 
    公的に認められるようになった新選組。
    近藤勇のまえに 長州藩の久坂玄端などは 
    尊皇攘夷の旗を掲げ暗躍した。
    御法度によって 仲間を切腹させなければならなかった。
    一番の痛手は 山南敬助に切腹させなければならなかった。
    そのあとも、切腹者がでながら、池田屋事件などの功績を上げ
    幕府より600両の褒賞金をいただくまでになった。

    4 近藤勇以下 直参となる。
    長州への適切な対応により、直参として認められる。
    農家のこせがれが 旗本までになった。
    薩摩にそそのかされた
    伊東甲子太郎への近藤勇の命がけの説得のシーンは
    何が問題であるのかをきちんと見極めている近藤勇があった。
    このときの 人間としてのスケール感がいい。
    薩長同盟ができ時代は大きく変わっていく。
    孝明天皇の死、家茂将軍の死によって
    会津藩松平容保は天皇との蜜月も終わり、
    徳川慶喜は大阪を逃げ出す。

    5 敗走
    徳川慶喜の敗走により 幕府の求心力はなくなり、一気に瓦解。
    近藤勇は後ろ盾をなくしてしまった。
    薩長連合は官軍となり 皇軍となり 逆賊として評価されるようになった。
    薩長連合は銃を駆使し、もはや 剣の時代ではないことを
    鳥羽伏見の戦いで 土方歳三は知る。
    剣の時代でないことは 武士の時代でもないことになるが
    その中でも忠義を重んじ 武士たろうとする近藤勇。
    薩長の恨みを一身に集めて その生命をささげる。

    こうやって まとめて見ると 
    近藤勇はメリハリのある人生なんだね。
    坂本龍馬のように 想い半ば ということではなく
    時代に生き 時代とともに その舞台から去っていった。

  • 1年くらいかけて、DVD再見。池田屋以後は見ていくのが辛くて…
    現大河「八重の桜」も会津戦争に突入しタイムリー。
    「八重の桜」は悲壮感が半端ないんだけど、「新選組!」の場合は、同じ時代に翻弄されるでも、かつての仲間が斃れたり違う道を行ったりしてバラバラになっていくのがやるせない(´;ω;`)
    もうずっと滂沱の涙。
    そこに、三谷流のくすり笑いがまぶされてほのかな救いになる。
    熱い演説の後、皆にからかわれて照れキレる斎藤が尾形に掴みかかるところとか。(「地虫鳴く」以来このコンビ好き~)
    しかし、全体を通して見れば、なんとも熱くて切ない大河ドラマなんですよ!
    皆大好き。見終わったら、また初めから見たくなっちゃう。

  • 三谷幸喜流の新撰組@NHK大河。

    人気すぎて、本編終了後に異例の番外編まで作られていました。
    学校で話題になる大河。
    脚本もキャストも本当におもしろかったです。
    山本耕史さんが良い。

  • 京都へ行き、芹沢鴨たちとの決着もつき、隊士も増えていき、大きくなって行く新撰組。見せ場の池田屋事件、山南の処刑、沖田の死、近藤の流山での処刑、土方の五稜郭での戦い...と人がばたばた死に、時代がどんどん変化していく。

    三谷幸喜の書く新しい大河はとても面白かった。竜馬伝なんかをみると同じ時代でも全く違うスケールだけれど、立場が違いながらも必死で大事をなそうと、時代の中での自分の立ち位置を探り守ろうとする若者達は熱い。

    山本耕史演じる土方が最高だった。あと、山南さんの死は本当に切なくて涙が出る。

  • 当時小学生だったけど最終回の局長が亡くなるシーンだけ見て泣いた記憶が。流山での2人のシーンも何度見ても泣ける。

  • 48話目、「流山」の近藤局長と土方副長の別れのシーン。
    切なくて、優しくて、温かくて、素晴らしい名シーンだと思います。
    そんなシーンを書いてくれた三谷さん、演じた香取君と耕史くんに感謝です。

  • 登場人物が皆魅力的で、どんどん感情移入。役者さんたちも大好きになりました。

  • 最終回は切なくなりました。
    うぬうぬ。

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