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- / ISBN・EAN: 4988021153256
感想・レビュー・書評
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今の子供たちよりは本作に近い時代を生きてきたとはいえ、自分事として経験してはいないから、懐かしいともちょっと違う。でも昭和といえば、みたいな郷愁がタップリ詰め込まれていて、確かに何だかノスタルジーな気分になる。それにしても、器用な役者さんだとは思うんだけど、吉岡が適役とはどうしても思えず、その点には終始引っ掛かり続けたのでした。
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高校生くらいの時見た作品。
ノスタルジーな、ありがちな話かもしれないけど、私はとても大好きな話。
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これは泣いた‼︎
とにかく後半からずーーっと泣いていた -
古き良き時代を懐かしむには、自分には少し年齢がズレている。
良い話のリレーは確かに続くが、この時代の話は、朝ドラで十分。 -
『ALWAYS 三丁目の夕日』は、西岸良平の漫画『三丁目の夕日』を原作とした2005年の日本映画である。主演は吉岡秀隆。11月5日公開。配給は東宝。製作は日本テレビ・読売新聞・小学館・電通など(製作委員会方式)。
昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台とし、夕日町三丁目に暮らす人々の温かな交流を描くドラマに仕上がっている(当時の港区愛宕界隈を想定している)。
建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車C62、東京都電など当時の東京の街並みをミニチュアとVFX(CG)で再現した点が特徴である。昭和30年代の街並みが再現されたコンピュータシミュレーションでは、東京工科大学メディア学部の研究室が協力した。
映画に出てくる、三丁目の住宅、商店、街並みは全てセットで再現されており、東宝第2・9ステージ及び、群馬県館林市の大西飛行場跡地に建設されたオープンセットで撮影された。三輪自動車ミゼット、家電、店内の商品などはほとんどが各地から集められた本物である。
山崎貴監督によると、当時の現実的情景の再現以上に、人々の記憶や心に存在しているイメージ的情景の再生を重視したようである。
多くの映画賞を受賞し、高い評価を得ている。2005年12月22日、第29回日本アカデミー賞において全部門(13部門)でノミネート。2006年3月3日、日本アカデミー賞の最優秀賞発表では、この13部門の内12部門で最優秀賞を獲得した。
映画批評家によるレビュー:
佐藤忠男によれば、昭和33年を念入りに再現した本作は、CGの活用の仕方のひとつのマイルストーンになると評価する。風俗の描写が緻密でよく出来ているとも述べている。役者については、吉岡秀隆は好演、堤真一は当り役、三浦友和は当時の雰囲気を感じさせるとしている。
石飛徳樹によれば、昭和33年の風景を見るだけならば、いくらCGで上手く再現したとしても小津安二郎などの昔の映画には敵わないが、本作は当時を子供目線で再現することで昔の映画に対し差別化をしていると述べている。そのため、大人なら見える世の中の汚い部分や〔社会〕問題は切捨てられ、夢と希望に満ちた物語となっている。本作が本当に再現したのは、〔昭和33年の風景などではなく〕当時の人々の素朴な心の動きだとも断言する。〔シナリオ的には、〕「原因」(例えば、賞味期限の切れたシュークリームに興味を示す六子)と「結果」(腹痛に苦しむ六子)の間に、ただ単純に時間経過を置くだけで「原因」は「伏線」に昇華され、観客を笑わせたり、あるいは泣かせることに成功している。
評論家の川本三郎は「単なるノスタルジー」という批判に対し、次のように擁護している。
「大きな過去は歴史として尊重されるが、祖父母や父母が生きてきた近過去は否定される。おかしな話である。近過去を大事に思い出す。それは自分の足元をしっかりと固めることであり、亡き人々を追悼することでもある。」
ストーリー:
昭和33年春、東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オート。そこに集団就職列車に乗って青森から集団就職で六子(むつこ)がやってくる。六(ろく)ちゃんと親しまれるが、実は大企業に就職できるかと期待していた六子は、小さくて古臭い下町工場の鈴木オートに内心がっかりしていた。
その向かいにある駄菓子屋「茶川商店」の主人・茶川竜之介は小説家。茶川は居酒屋「やまふじ」の美人店主・石崎ヒロミから見ず知らずの子供・古行淳之介を酔った勢いで預かってしまう。帰すに帰せず、二人の共同生活が始まる。(ウィキペディア) -
寒波で閉じ込められてTVが観られない時引っ張り出してきて観た。
あれ?こんな昔の映画だったっけ?
いや、時代設定じゃなく、俳優たちが若い!
堀北真希、ほっぺ真っ赤で可愛い。
いや、みんなかわいい。
なんか、いいなぁ。 -
昔はひどい時代だった。人が売り買いされるかのようなことがあるほど貧しかったし、皆考える余裕もなかった。だから、一瞬の心の輝きがきれいに見えるのであって、決してあの頃はよかったとは思わない。だが、私の感じ方は少数派のようだ。
この映画のいいところは、吉岡と堤の二つの家族(モドキ)を話の中心としたところだと思う。高度経済成長期に入る時、その流れに沿えない人たちもたくさんいた。今で言うニートやフリーターみたいな人たちだ。そんな吉岡と、繁栄を信じ一生懸命働く堤、二人の対照的な生き方両方を肯定し、二人が共存している姿が描かれているのは見ていてほっとする。
そういえば、吉岡が小雪に言い寄られて一瞬たじろいでしまうシーンは、あの寅さんそのままだ。
昭和の風景がCGで描かれているのは意外に見事。最初違和感を感じたがすぐ慣れる。力道山が出てるんで、百田光男が宣伝してたっけ。
他にも、初めて家に来た冷蔵庫に頭つっこんじゃうところとか、いい画が多い。
40代、50代の人たちがこの映画を見て懐かしく感じるのは理解できる。しかし、それ以降の世代の人たちがこの映画に強く癒されてしまうのは何か釈然としない。
とは言っても、いいシーンも多く、最後に小雪がないはずの指輪をはめた左手を夕日に掲げるシーンなんかには思わずぐっと来てしまう。
いい映画であることには間違いない。 -
日本アカデミー賞受賞作のこの作品。
ずっと観てなかったんで、ようやく観ましたよ。夕日関連ってことで。笑
行けなかった試写状が俺んちの壁一面に飾ってあんだけど、それ観ながらずっと「いつか観たいな」って思ってた作品。
まじで、すげぇ良かった!
古きよき、昭和の日本。東京タワー建設中の東京に田舎から出てきた女の子と、ちびっ子、そいつらを育てる親世代。「今は貧乏だけど、いつかは…」って足元をちゃんと見ながら、夢も持って生きてて。
東京タワーの成長に合わせて、人・暮らし・地域が成熟していく様子を描いてってる。
堤さん、吉岡さん、小雪やら登場人物演じてる役者それぞれみんなの個性がよく引き出されてて、このメンツじゃなかったらこの映画は完成しなかったっていうくらいの作品に仕上がってる。
監督の手腕によるところが大きいのかな。才能に震えた。
建設中の東京タワーっていう時間軸がわかりやすくて、でもまだ「たぬきに化かされた」とか「3種の神器」とか『昔はどこでも確実にあったんだろうけど今は残念ながら東京にはなくなっちまったもん』がいくつも出てきて、なんつーか新鮮ですた。
地域がつながってることのあったかさって意味じゃ「UDON」に近いものを感じたし、複雑に絡みながら生きていく人間関係を描くって意味じゃ「クラッシュ(2005年アカデミー賞受賞)」に通じるもんがあった。
いい映画、心に響いてくる映画ってのはどっかに共通点があるもんなんだろな。
今、時代は折りしも第2東京タワーの建設に取り掛かるところ。
この映画の時代を土台にして、俺らはだいぶ便利な時代に生きていけるようになった。
でも、器用になりすぎたのか、恵まれすぎたせいか、満足に周りとコミュニケーションが取れなかったり、言いたいことが言い合えなかったりする人は多いような気がしてて。俺も含め。
そーいう人たちも、これからできる東京タワーの建設に合わせて、またちょっとずつ成長していくのかなぁって思うと、第2東京タワーの完成も少し待ち遠しくなるから不思議なもんだよね。
こいつが完成したとき、東京にはどんな景色が広がってるんだろ?
俺の周りの人たちは、笑ってられてっかな。
願わくば、この映画に出てきた人たちみたいに、そのときもみんなでワイワイ楽しく生きてられたら最高かなって思いマス。
すごいオススメなんで、ぜひぜひ観てみてくださいなー☆