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- / ISBN・EAN: 4907953015180
感想・レビュー・書評
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20歳のブリュノと18歳のソニアの間に男の子が生まれた。ジミーと名付けた赤ちゃんをソニアは母親らしく世話するが、ブリュノは父親になった実感などなどく、職につかず、盗んだ盗品を売った金で生活をするという変わらぬ毎日だ。
そしてソニアが目を離したスキに、彼は赤ん坊を闇取引の女に売ってしまい、そのことを知ったソニアは卒倒。
病院に担ぎ込まれてしまう。事の重大さに気づいたブリュノは赤ん坊を取り戻そうとするが…。
自分の部屋を貸さなければならないほど貧困に苦しむソニアと父親になったのに泥棒を辞めようとしないブリュノの子供を育てるのもぎりぎりなどん底貧困生活を、「少年と自転車」のダルデンヌ兄弟十八番のドキュメンタリータッチで描く悲痛な描写で描いています。
目先の金目当てで自分の子供を売るブリュノ、そんなダメンズなブリュノを頼りにするしかないソニア、たしかに愚かだけどそんな親でも必死に子供を育てる姿は、たしかにある現実と底辺の人の姿を見る者に見せていて、「あなたはどう向き合いますか?」と突き付けています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本公開当時、ちょっと気になっていた映画。
嫁さんがレンタルしてくれていたので、一緒に観ました。
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20歳の青年「ブリュノ」は定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。
やることなすこと行き当たりばったりで、思考回路もまるで子供のまま。
そんな「ブリュノ」は、18歳の恋人「ソニア」が自分の子供を産んだとういのに父親としての自覚どころか関心さえ示そうとしないのだった。
そしてある時、「ブリュノ」は深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。
若年層の失業率が20%に達し確かな未来を見出せない若者が急増しているというベルギーの社会情勢を背景に、大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめつつ、抑制の中に鋭さを秘めた妥協のない演出で描き出す。
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無計画、無軌道で思いついたままの行動を繰り返す、精神的に未成長な「ブリュノ」の気持ちが理解できず、感情移入できないままエンディングを迎えました。
そんなパートナーのことを知りつつ出産した恋人「ソニア」にしても同様。
罪悪感もなく、お金のために自分の子どもをモノ同然に売ってしまった「ブリュノ」の行動に激しいショックを受け、その後「ブリュノ」を受け入れられなくなるが、、、
それまでの彼の行動を見ていれば、想定できた行動ではないだろうか。
ドキュメンタリーっぽい演出を意図してか、二人の行動が淡々と描かれて感動はなかったですね。
2005年カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞している作品ですが、良さが理解できませんでした。
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監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
製作: ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
デニス・フレイド
製作総指揮: オリヴィエ・ブロンカール
脚本: ジャン=ピエール・ダルデンヌ
リュック・ダルデンヌ
撮影: アラン・マルコァン
美術: イゴール・ガブリエル
衣装: モニク・パレル
編集: マリー=エレーヌ・ドゾ
出演:
ジェレミー・レニエ ブリュノ
デボラ・フランソワ ソニア
ジェレミー・スガール スティーヴ
ファブリツィオ・ロンジョーネ 若いチンピラ
オリヴィエ・グルメ 私服の刑事
ステファーヌ・ビソ
ミレーユ・バイィ
アンヌ・ジェラール -
18才のソニアが生まれたばかりの赤ん坊を抱え、20才のブリュノと会い嬉しそうに抱き合いキスをする。一度も見舞いに来なかった、待ってたのに、というセリフに早くも嫌な予感。果たして、彼は盗んでは売り捌くその日暮らし。彼女が定職についてねと言っても聞く耳を持ちません。この後、事件が起こりますが、無自覚で地に足のついていない彼なら、しかねない事件です。「ある子供」とはブリュノのことですね。ソニア役のデボラ・フランソワはデビューとは思えない、いい演技を見せます。
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タイトルの子供、は主人公ブリュノのことだなあと思った。
彼とソニアは親になるには早すぎた、まだまだお子さまだし。
ころころとふざけあう二人は幸せそうで、楽しそうで。
目を細めて見ていられた…赤子の事がなければ。
最後の涙はなんの涙だろう。後悔?悔恨?自己憐憫?
人の性根はそうそう変わらないし、ソニアは息子のためにもこの人は切った方がいいと思った。 -
パルムドール!?
期待値が高過ぎたかな…
もちろん悪くはないのだが、もう一捻りあっても良いかと… -
見終わった後でこのタイトルが持つニュアンスが少し分かった気がする。
ただただ救いのない感じ。 -
どうしようもないなぁ…
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ストーリーを観て借りたフランス・ベルギー映画。カンヌでパルムドールをとっていたとは知らなかった。
「父親が子を売ってしまう」と聞いて、暗いだろうなとは予想をしていた。決して明るくはない内容だったけれど、ところどころに人間らしい場面が入り、くすっと笑えたり、どうなるの? とハラハラしたり。決して褒められることをしているわけではないのに、主人公の男の子を応援してしまったり。
監督を調べたら、『少年と自転車』の監督だったと知り、なるほど、と。社会の弱者を、決して同情を集める感じではなく、「そこに生きている」人として描くのが上手。
今回は主人公が壁に泥で足跡をつけていたり、石で曲がったワイヤーを直していたりするシーンが印象的だった。 -
L’ENFANT
2005年 フランス
監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ/デボラ・フランソワ
ケチくさい窃盗を働いて生活してる青年と、その恋人のあいだにできた産まれたての赤ん坊。しかし父親である青年はその赤ん坊を闇ルートで売り飛ばしてしまう。
女性視点で見てしまうと、ひたすらこの主人公が腹立たしい(怒)。女性のほうは母性が勝ちますから、そういう所業を働いた自分の恋人を絶縁するのですけれども、慌てて子供を取り返してきた青年のほうは、どうして彼女がそこまで怒るのか一向に理解できないのですよね。
こういうのって、現代的なのかもしれないけれど、悪意なんて彼にはこれっぽちもなくて、ただ赤ん坊を売れば金になる→お金があれば彼女は喜ぶはず、というものすごく安直な思考回路しかないわけで、その後も結局、まじめに働くどころか少年を誘って窃盗を働いて失敗して逮捕されて、ようやくなんか自分がまちがってるらしいと気づくという…。
痛々しい現実、という見方をするのが普通なのかもしれませんが、映画が訴えているであろう社会問題よりも、主人公に対する「このバカ!」という怒りのほうが勝ってしまったというのが個人的な感想でした。
( 2006.05.29) -
この映画を観てジェレミー・レニエのファンになりました。