自己組織化を研究課題にしていたので本書に行き当たりました。
人間であっても自己組織化がうまく行くとは限らないので,
コンピュータによる自己組織化も人間が見て,取捨選択してもいいと感じました。
選択する候補を作ることがコンピュータの仕事なのだと。
道具として言葉とコンピュータを使いこなすきっかけの1つとなりました。
フランスと産業の結びつきが、日本からはなかなか見えにくい。
日本の近代化にあたって、皇室のようにイギリスに学んだ分野と、
医療のようにドイツに学んだ分野がある。
フランスから学んでいる分野もいくつかあるはずである。
芸術のように、フランスには日本を評価していた人たちがいて、
日本人が、日本について、自己学習をさせられたような分野は思い当たる。
ジャック・アタリの本を読んで、同じ思いができるかもしれない。
日本が持っている極東の文化的な集合を、
フランスが学んでくれるかもしれない。
それを、日本人が再学習することができるかもしれない。
本書は、そういう期待を持たせてくれている。