情報とエネルギーの人間科学―言葉と道具 (1983年)

4.17
  • (3)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自己組織化を研究課題にしていたので本書に行き当たりました。

    人間であっても自己組織化がうまく行くとは限らないので,
    コンピュータによる自己組織化も人間が見て,取捨選択してもいいと感じました。

    選択する候補を作ることがコンピュータの仕事なのだと。
    道具として言葉とコンピュータを使いこなすきっかけの1つとなりました。

    フランスと産業の結びつきが、日本からはなかなか見えにくい。

    日本の近代化にあたって、皇室のようにイギリスに学んだ分野と、
    医療のようにドイツに学んだ分野がある。

    フランスから学んでいる分野もいくつかあるはずである。
    芸術のように、フランスには日本を評価していた人たちがいて、
    日本人が、日本について、自己学習をさせられたような分野は思い当たる。

    ジャック・アタリの本を読んで、同じ思いができるかもしれない。
    日本が持っている極東の文化的な集合を、
    フランスが学んでくれるかもしれない。
    それを、日本人が再学習することができるかもしれない。

    本書は、そういう期待を持たせてくれている。

  • 764夜

著者プロフィール

ジャック・アタリ(Jaques Attali)
1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNPOを創設。邦訳著書に『アンチ・エコノミクス』『ノイズ』『カニバリスムの秩序』『21世紀の歴史』『1492 西欧文明の世界支配』など多数。

「2022年 『時間の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャック・アタリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×