ラブ・ジャングル (1983年) (モダン・ロマンス・シリーズ)

  • サンリオ
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感想・レビュー・書評

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  • ニュースキャスターのイブには曖昧な関係の恋人ディヴィッドがいる。彼に捨てられた反動で多くの男性と関係を持つも彼への未練が断ち切れない。彼とヨリを戻した後に彼の妹が悪名高いプレイボーイ、ブラントの元にいることを知り、救出の為に一人で乱痴気騒ぎのパーティーへと乗り込む。

    すごい話(語彙力)らしくて一度読んでみたかった本。
    初版が1983年(原著は1979年)よくぞこの本が翻訳出版されたなという衝撃の内容でした。今の時代じゃ無理だろうな。

    一応ヒーローが二人という形になるのかもしれないけどどちらもヒーローとは呼べない人間性と行動を取る。
    しかし非現実的ではあるもののハッピーエンドで終わるので、読み終わって胸◯悪いというわけでもなかった。
    ただ地雷もあるので人によるとは思う。

    登場人物全員が泥々としていて悪辣な行動を取り過激な展開なのになんだかんだ読めてしまうのは、作者の心理描写が上手いからか。
    最後までどう着地するのかわからなかったのでそういう意味ではありきたりなロマンスではなく楽しめた。


    余談だけど本作は男性が翻訳者なのかと気になって調べてみたら、東江一紀さんという著名な翻訳家さんの初出版作品のよう。
    今は分からないけど、むかし駆け出しの頃にハーレクインの翻訳をやってたという男性もいらっしゃるとか。金原瑞人さん然り。
    基本ロマンスって女性向けに書かれているし女性にとってのファンタジーみたいな話だから(笑)正直男性の翻訳者さんだとどういう風に読まれるんだろう、翻訳されるんだろうって気になってしまう。
    ペンネームを使われてたら分からないけど男性翻訳者さんのロマンス本を読んだのって私は2冊目くらいだと思うので物珍しかった(1冊目はウィンズピアの『献身』)。
    訳文はどちらも上手いし違和感なく読めて、駆け出しの頃なんだろうけど能力の高い方なんだなと思った。

    1979年。

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