影なきスパイ団 (1982年) (名探偵ホームズ)

  • ポプラ社
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感想・レビュー・書評

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  • 全集8巻目にして、ようやく兄マイクロフトが登場、政府の要職についていることも、シャーロックと競うほどの頭脳を持っていることも、きちんと原作に描いてありました。太っていないこと以外はほぼ原作通り。ドラマでは時代設定を原作通りに戻した回がありましたがそのときマイクロフトが太っていてどうしてかなと思ったのですがその謎も解けました。原作を読み進むにつれ、BBCのドラマ製作に携わった人々がどれほど原作を愛好していて敬服しているか、ということが良く分かって、好ましいです。ホームズが行方不明になってしまう「最後の事件」も収録されており、解説によるとサー・アーサー・コナン・ドイルの家族の事情などいろいろあったようで、21世紀に読んでいる私は復活することが分かって読んでいるけれど、当時のファンの方々はどれほどやきもきしたことだろう、など、想像したりしながら読了しました。全部読もうと決めたときにはけっこうあるよね、と思ったものですが、もうあと4冊しか無く、早くも読み終わってしまうのが惜しい気持ちです。

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