グレー・ラビットと旅のはりねずみ (1981年) (児童図書館・絵本の部屋―グレー・ラビットシリーズ8)
- 評論社
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感想・レビュー・書評
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今年の小学校一年生に読んでやりたい絵本50冊
その47
クリスマスの本をもう一冊。
アリソン・アトリーの“グレーラビット”シリーズなので、完全無視、というわけではないけど(グレー・ラビットはキャラクターになってますから)誰かの口の端にのぼった記憶がない……。でも、グレー・ラビットシリーズの中ではこれが最高峰だと思う一冊です。
傍若無人な大うさぎのヘアーと、うぬぼれやのりすのスキレルと暮らすグレー・ラビット(いま流行りのシェアハウスですな)が、旅の放浪者のハリネズミの願いを聞いて、余った端切れできれいなパッチワークのジャケットを作ってあげるお話です。
が、そういうストーリーを話しても、うーん、この話の良さと深さは伝わらないなぁ。
広いこの世はわしのもの、
と歌う自由人のハリネズミと、お茶からパンから全部手作りする堅実な暮らしをしているグレー・ラビットは正反対のようで、根っこのところで同志、なのですが。
ただ、この本はとても小さいので、たくさんの人の前での読み聞かせには向きません。
いまあちこちでやってるみたいにテレビに映す、というやりかたなら使えるかもしれませんが。
どっちかというと、これはひとりでひっそり読む絵本、もしくは一人の子と大人が向き合って静かに楽しむ本の一つです。
ご家庭では嫌だったら読むのをやめればいいだけの話ですから、一度は試していただきたい一冊です。
2022/09/26 更新詳細をみるコメント0件をすべて表示
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