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感想・レビュー・書評
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自粛期間中
トットちゃんの明るさと自由奔放だけど友達思いなところがとても大好き。
トモエ学園に出てくる校長先生はとても素晴らしい人で、こういう先生が今の日本にいるのかな?と思うくらい素晴らしい人だった。
私もこの校長先生のような人に出会いたかった!!
たった1人でいいから自分のことを信じてくれる大人がいれば、その子は成長できるし、未来に自信を持てるんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本がベストセラーになったとき、確か一度読んだことがあったと思います。久しぶりに読み返してみました。
自分の小学生時代を、ここまで鮮やかによみがえらせるのは、さすが黒柳徹子さん。私なども、ずいぶん小学生時代のことを覚えている方だとは思いますが、それでも、あくまでも断片的だものなあ。
ところで、今の学校、いや今の社会では、ここまで自分の個性を出し切ることができるのだろうか。当時だって、それは難しかったのだろうけれども、少なくともこの本で読む限り、トモエ学園ではそれが実行されていたということに、ある種の感動を覚えます。
トモエ学園にあった、子どもたちの節度ある自由が、自主自立の精神が、ともすると、現代では単なるわがままや放任になってしまう危惧も感じます。そう言う意味で、トモエ学園が、学校の理想型と言ってしまうのは簡単ですが、今の時代に再現するには、いくつかハードルがありそうです。
ともかく、トットちゃんという素晴らしい個性を育んだ事実と、今も子どもたちの心の中に残っているトモエ学園に、今夜は乾杯。 -
とおーい昔に読んでから、久しぶりに手に取りました。ババ文庫(ババんちのベッドサイドにある本棚)に入っていて、嬉しくなって思わず読んだら、小学生の頃よりももっとずっと味わい深くて、校長先生の価値観がすっと馴染む。トットちゃんが主人公だけど、トットちゃんよりお姉さんになった私には、周りの大人の暖かさのほうが印象が強いおはなしになっていた。新生活、気持ちも新たにがんばろう。深呼吸したような気持ちになれた本。
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黒柳徹子がおしゃべりしている様子がそのまま浮かんでくるよう。
子育てについて改めて考えさせられた。
どうしても大人は、我が子には一般的な幸福を選んでほしい、普通の子どもになってほしい、他の子と同じがいい、と願ってしまう。
その結果、叱らなくてもいい部分で叱ってしまったり、結果として子どもの才能を折ってしまうということさえもある。
本当に大人がやらなければならないところは、いいところを伸ばしてあげること。
その大切なことを忘れていた気がする。
いやいや、それだけではダメだ、足りない部分を補ってあげれば、と思うかもしれない。けれど、トモエを卒業した人たちのその後を見れば誰もが立派に成長できている。立派にどころが、それぞれの才能を存分に活かしている。
きっと、誰から指摘されるでなくとも、自信をもった子どもたちは皆、足りないとこは自ら補ってきたのだと思う。
子育てにおいては、今この瞬間だけでなく、長い目で見て、大きな心で包んであげる、これが大切なのだと改めて感じた。 -
この本の存在は小学生の頃から知っていたが、続編が出ると聞いたので読んでみた。
なんて楽しい内容!!!
戦争の頃の可哀想な体験の話だと勝手に思い込んでいたので、子供の時に読まなかったことが悔やまれる。こんな素晴らしい先生や、好奇心に任せて楽しくて仕方ない子供たちの話ならば、令和の今こそ、全ての大人が読むべき!
令和の子供たちは、いろんな規制にがんじがらめ。
それは全部大人のせい。
私も子供の親として、接し方を真似てみよう。
続編も楽しみ♪ -
感想記録なし
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■き008
#窓ぎわのトットちゃん
#1階本棚
#小学高学年から
■出版社からの内容紹介
<新しい学校の門をくぐる前に、トットちゃんのママが、なぜ不安なのかを説明すると、それは、トットちゃんが、小学一年生なのにかかわらず、すでに学校を退学になったからだった。一年生で!!>
これは、第二次世界大戦が終わる、ちょっと前まで、実際に東京にあった小学校と、
そこに、ほんとうに通っていた女の子のことを書いたお話です。新しい小学校の校長先生は、トットちゃんの話をたっぷり四時間も、身をのり出して、きいてくれました。「君は、本当は、いい子なんだよ!」校長先生は、いつも、そういってくれたのです。
小林宗作が作ったトモエ学園のユニークな教育と、そこに学ぶ子どもたちの姿をいきいきと描き、戦後最大のベストセラーとなり、世界中で愛読されている黒柳徹子の自伝的作品。
#285ページ
#寄付本 -
最初に読んだときの衝撃を今も忘れない。
夏休みで祖父祖母の家に帰った時のことだった。
読む本がなくて、少しだけ背伸びしたくて、
叔父の本棚から取り出した一冊だった。
難しそうな本が並ぶ中、
心細げな少女が表紙になっている本が目につく。
この本なら僕も読めそうだと思った。
そして読み始めたら、一気!
「もどしとけよ」の印象が強い。
自由過ぎる言動で、通っていた小学校を
追い出されてしまったトットちゃん。
新しく通い始めたトモエ学園に入学早々、
大切にしていた財布をトイレに落としてしまう。
当時は水洗ではなく汲み取り式。
トットちゃんは汲み取り口から
中身をすくい校庭にぶちまける。
普通だったら大目玉をくらうところだ。
汚い、迷惑、臭い・・・
危ないという観点もあるだろう。
いずれにしろ、すぐに止めさせてしまうだろう。
でも通りかかった校長先生は、
ただ「終わったら、もどしとけよ」というだけ。
行動価値ではなく存在価値を感じさせる。
表面的なところでなく、深い愛や教育を感じる。
改めて読み直し、
その他のエピソードひとつひとつに心打たれる。