有名な「アイヒマン実験」の詳細が書かれている。
「アイヒマン実験」は簡単にいうと「人は自身の道徳に反する事でも、権威やヒエラルキーの中にいると従ってしまう」というのを証明した実験である。
実験内容は「問題に間違えた生徒に電流を流す役を被験者に担当させて、生徒が電流で苦痛を訴えても、教授役の人が被験者に電流を流すように言った場合に被験者が電流を流す事を続けるか、拒否するかを見る」というものである。 普通に考えると被験者は反抗すると思うのだが、実験結果は、ほとんどの被験者は反抗しなかったのである。
意外に思いつつも自分に当てはめてみると思い当たる節が幾つも出てくる。社会人になれば嫌でも思い当たる節を経験するだろう。そういう状況を自覚する為にも、 ひっかかる事がある人には是非読んで欲しい一冊。