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感想・レビュー・書評
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文章力や主人公ののめり込んでいく心情描写が稚拙な気がしたが、書かれている内容と主題、舞台設定は申し分なくリアリティがあってノンフィクションっぽいスパイ小説として楽しめた。
ヨーロッパ小国の大国に翻弄される悲劇の国民性や心情がよく出ている。流石、駐独外務官僚だった著者だけにリアリティ感が半端ない。
佐藤優氏の著作で本作が紹介されていて、外務省内で閲覧禁止になっていたとあったが、どの辺りが問題になっていたのかが最後までわからなかったなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
乱歩賞第25回。プラハ事件を背景にした国際スパイもの。義兄の死に疑念を抱く日本人商社マンが、調べていくうち自由改革派と秘密警察の動乱に巻き込まれる。
主人公はスパイじゃないので諜報戦術はまったくない。頭の回転が鈍く毎度落とし穴にハマりにいく姿は芸人かとツッコミたくなる(゜Д゜)主要人物たちの影が薄くラストはタイトルにも関わる読みどころなのに何の感動も起きない。決して話は悪くないのでもったいない。 -
この物語はこの著者でしか書き得ないものであるが、素人の私が読んでみても文章に魅力がないと思う。内容が良いだけにとても残念。
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82064.295
乱歩賞をとっただけあって、申し分ない出来。 -
江戸川乱歩賞(1979/25回)