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感想・レビュー・書評
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滝田文彦翻訳版の本書。
なしくずしの死は高坂和彦訳で2回読んでいるのでその比較を。
滝田版は一人称がわたし。高坂版はぼく。
話のプロットは滝田版のほうが若干追いやすいと感じたが、これは高坂版を2回すでにわたしが読んでいて話を把握しているのでなんともいえない。
話は主人公フェルディナンの少年時代を描いたものである。
実際の作者の少年時代はこんなではなかったそうなので虚実織り交ぜたものである。
出てくる登場人物はみな哀しいくらい貧困にまみれている。
なのにそれが陽気な調子で迫ってくる。
特徴的なのは「・・・・・」をふんだんに使った文体。
これはのちのセリーヌ作品でも顕著である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2016/7/1購入
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