自然科学と社会科学の統一 (1973年)

5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自然科学と社会科学の統一という標題に期待したが、
    内容には少し残念なところがある。

    自然科学も社会科学も、同じ道具や、同じ枠組みを利用することは可能だが、
    再現性、不確実さ、状態の数など、定量的な事象での違いが大きい。

    同じ自然科学の中でも、細分化されているのは、それぞれの領域において、
    確率論的な過程と、確率的には100%に近いので、決定論的に近似する場合とがある。

    近似の度合いが、自然科学の内部でもかなり違いがあるのに、
    社会科学を人くくりで連携することの意味が明確ではない。

    社会科学でも、法学の中で、文書化した法律だけについて扱う部分と、
    経験や習慣などの文書化していない事象について扱う場合で、確実さが異なる。

    基礎学問としての枠組みや、道具としての言語、論理学、数学を共有することはできるだろう。それをもって統一というのは、いかがなものだろうか。

全1件中 1 - 1件を表示

岩崎允胤の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×