海辺の生と死 (1974年)

著者 :
  • 創樹社
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感想・レビュー・書評

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  • 奄美で育った作者の記憶をのびのびとした文章で記した随筆

  • とても美しい文章だった。
    幼少期の加計呂麻島の風景が匂いたつように描かれていて、彼女が受けた愛が濃密な空気とともに伝わってくる。
    生者も死者も同じ大地にいるような島の情景はノスタルジーではなく、もともと存在しない楽園のように映る。

    島尾敏雄は読んだことがなく、二人の間の愛憎劇についてはよく知らないけど、この本の中の女の子には幸せでいてほしいので、『死の棘』は読めそうにない。

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著者プロフィール

1919年、鹿児島県鹿児島市生まれ。
1921年、加計呂麻島(奄美大島)・押角の実父の妹夫婦、大平文一郎・吉鶴夫妻の許に引き取られる。
1946年、島尾敏雄と結婚。1974年、『海辺の生と死』(創樹社)刊行。本書で、1975年、南日本文学賞、田村俊子賞受賞。1987年、『祭り裏』(中央公論社)刊行。1996年、南海文学賞受賞。2007年、死去。2017年、『島尾敏雄・ミホ 愛の往復書簡』(中央公論社)刊行。

「2023年 『新装版 ヤポネシアの海辺から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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