ベートーヴェンの生涯 (1965年) (岩波文庫)

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    ダ・ヴィンチ・13年7月号 CINEMAコーナー掲載

    後日、映画館鑑賞。前売券購入済。映画「25年目の弦楽四重奏」紹介著書・図書館貸出。

    ◆印象に残った内容。以下に抜粋します。本編鑑賞直前なので、簡潔に。ベートーヴェンの知らない顔も見え隠れしたりと、本編で触れられてるかどうかは分からないですが、参考になることもありました。

    ※『人生というものは、「苦悩の中においてこそ」「最も、偉大で、実り多く、最も幸せである」』(ベートーヴェン)

    ※『悩みを突き抜けて、「歓喜に到れ!」』(ベートーヴェン)

    ※『「徳性だけ」が、「人間を幸せにする」』(ベートーヴェン)

    ※『音楽は、人々の精神から、「炎を打ち出さなければならない」』(ベートーヴェン)

    ※『「単純さと、真実さ」とは、【芸術の、至高な成就、雄々しい、道徳的徳性】』(著者・ロマンさん)

    ※『どんな、「利己欲」も、「心を動かしはしなかった」「常に、そうあってくれるといい」』(ベートーヴェン)

    ※『「静寂と自由」【最大の財宝】』(ベートーヴェン)

    ※『「音楽」という、「芸術の奇蹟」は、【感情と、同意義であること】』(訳者解説・片山さん) 

    そう、上記の音楽の内容に関する該当する人が(笑)いますね、そういえば…

  • Vie de Beethoven.ロマン・ロランの本には心を熱くさせる何かがある。どんなときでも彼の本を読むと鼓舞される。ただ、ベートーヴェンを聴かないためいささか不満。ロランはベートーヴェンの生涯を描くことで、人生とは苦悩の中においてこそ最も偉大で実り多くかつまた幸福だということを知らしめたかったのだと思う。ベートーヴェン曰く「善くかつ高貴に行動する人間はただその事実によっても不幸を耐えうるのだということを私は証拠立てたいと思う」である。ここで偉大さとは、心によって偉大であること、ベートーヴェン自身がいうように「善以外には卓越の証拠を認めない」ということだ。つまり、人格が偉大でないところに偉人はない。あるのはたださもしい愚衆のための空虚な偶像のみであろう。時が一括してそれらを滅ぼしてしまうのである。 また、鮮烈なイメージを残したのは「能う限り善を行い/何にも優りて不羈を重んじ/たとえ王座のそばにてもあれ/絶えて真理を裏切らざれ」と「ベートーヴェンへの感謝」における敗北との再会ならびにその浄化に関する記述の部分だ。

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著者プロフィール

1866年、フランスの中部クラムシーに生まれ、1944年に没する。作家、音楽史家。第一次世界大戦中は反戦論を唱え、第二次世界大戦中も反ファシズムをアピールした。文学や芸術の領域で活動するだけでなく、現代社会の不正と戦い、人権擁護と自由を獲得するために政治的・社会的論争を起こし行動した。1915年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に、大河小説『ジャン・クリストフ』、『魅せられたる魂』をはじめ、『ベートーヴェンの生涯』や『戦いを超えて』、『インド研究』などがあり、そのほか、小説、戯曲、伝記、自伝、評論、日記、書簡などの膨大な著作がある。

「2023年 『ジャン・クリストフ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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